高津区老人クラブ連合会会長に4月25日付で就任した 横山 敏男さん 子母口在住 73歳
やるなら一生懸命に
○…「健康第一、自立して長寿を全うすること」。それが会の目標だ。区内老人クラブ58団体、3千人の会員をまとめる大役。定例会議や年間の行事予定作成など多忙な日々を送る。前任者から会長職に指名された時は「お鉢が回ってきてしまった」と苦笑い。後継者不足、会員の減少と課題は多い。だが「誰かがやらなければ」と表情を引き締める。「人と話すことが一番の健康法。そのきっかけとなる場を守る努力はしていかなきゃ」と語る。
○…定年後、趣味のゲートボール仲間から地域活動に誘われた。「口下手だし、会に出るのは苦手」という気持ちと裏腹に、町内会や老人会の会長、副会長職を引き受けることになった。資料作りにパソコンを購入し、文章作成や表計算を独学で習得。熱心な仕事ぶりに、友人も増えてきた。今ではご近所仲間との飲み会、焼き肉会が楽しみの一つ。「定年後は読書しながら田舎の方でのんびり暮らす」。思い描いた計画ではないが、表情は充実している。
○…出身は千年、5人兄弟の次男。矢上川ではよく釣りで遊んだ。「水門が年に1度開けられてね。その時は魚が沢山いるんだ」と懐かしむ。大学卒業後は出版物専門商社へ。早朝家を出て、帰宅は夜中。事業予算や稟議書をチェックする部署に在籍し猛烈に働いた。印象に残るのは阪神淡路大震災で神戸支店の応援に駆け付けた時。倒れた高速道路を目の当たりにすると「テレビとは違う」と衝撃を受けた。水や食料などを持ち込み、取引先の本屋の片付けを手伝った。「役に立てた」と思えたことが救いだった。
○…趣味は夫婦旅行。特に岩手県須川高原の「紅葉が素晴らしい」とお気に入り。会の予定で埋まる手帳を見ながら、「今年は行けるかな」と笑う。孫との時間、ゲートボール、盆栽など、やりたいことは沢山ある。「病気している暇はないね。助け合いの気持ちで何でも一生懸命にやっていきたい」
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4月26日