高津区版 掲載号:2018年9月28日号
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今年3月から不登校の子どもを持つ保護者を支援するセミナーなどを開催する 金子 あかねさん 末長在住 48歳

受け入れる勇気を

 ○…今年3月に高津区を中心に子どもの不登校や親子関係に悩む保護者同士で語り合うイベントを主催する市民団体「びーんずネット」を立ち上げた。今月15日に行われたセミナーでは、参加者同士でお互いの悩みを打ち明ける機会を設けた。「細く長く続けていき、不登校に限らず困っている人同士の交流の場にしたい」と強い思いを持つ。

 ○…15年前に都内から高津区に転居してきた。5年前に小3だった息子がいじめに遭い不登校に。字がうまく書けない「書字障害」も見つかり気持ちが沈んだという。そんな時に心を支えたのが、偶然目にした川崎市子どもの権利に関する条例のパンフレットだった。「おとなが幸せじゃないのに子どもだけ幸せにはなりません」という文章が目に止まり、「子どもの考えを尊重することが大事で、不登校は悪いことではない」と受け入れる決心ができた。息子は現在、フリースクールに通っているという。

 ○…「子どもの心をより深く知りたい」と思い、4年ほど前から心理学を学び産業カウンセラーの資格を取得。「学校との関係でスクールカウンセラーを利用しにくい保護者も少なくない。そういった方々の手助けになれば」と話す。

 ○…都内の出版社に勤めながらの活動は楽ではないが、直売所めぐりが気分転換。「農産物からその土地の文化を知れ、わくわくする」と微笑む。セミナーを始め、当時の自分と同様に不登校は悪いことだと悩む保護者に「不登校は子どもの選択肢の一つ」と伝えている。現実を受け入れることで新たな一歩を踏み出せるからだ。参加した保護者からの「心が温かくなった」などの言葉が活動の励みになると話す。「一人で悩みを抱え込まず周囲に相談することで保護者にも楽になってほしい」

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