多摩川緑地バーベキュー広場の統括責任者を務める 中沢 大輔さん 中原区在住 37歳
笑顔に秘める強い意志
○…年間10万人以上が訪れる多摩川緑地バーベキュー広場で「川崎の魅力を伝える発信拠点に」とテーマを掲げる。来場者がBBQ後に楽しめるよう周辺の店舗を網羅したマップづくりや、防災キャンプなど地元商店街、団体と協力しながら取り組み、開催してきた。「来場者にすごく喜ばれたのが嬉しかった。ここに広場があってよかったと思われる仕掛けをしていきたい」と語る。
○…統括責任者についたのは5年前。当時は市の指定管理を受けて2年目だった。ゴミや迷惑行為が問題となる中、ルール違反を注意すると暴言、暴力を受けたことも。それでも毅然とした態度で注意を続けた。「逃げたら負け、そんな気持ちでした」と振り返る。そんな広場を快く思わない住民も多かった。責任者になり初めて参加した住民や行政などの会議では「広場に対してどんな思いを持っているのか教えて下さい」と対面して意見を求めた。騒音、ゴミ、駅前混雑、中には『いらない』という厳しい意見も。「顔を合わせて意見をもらうことが大切」。清掃の強化、繁忙期の駅前整備員など「できることから」取り組んでいる。
○…埼玉県出身。穏やかな風貌に似合わず、小学1年生から続ける剣道は5段、国体3位の腕前。「忍耐と努力を学びました」と笑う。剣道の実績で進学した高校では早朝5時から夜8時まで200試合をこなす猛稽古の日々。「先輩が怖くて休めなかった」と冗談めかすが、この経験が困難を乗り越える強さを培った。
○…妻と市内で暮らす飲食店を巡りが好きで3年ほど諏訪にいたこともあり区内飲食情報ツウ。路地裏に隠れたどんな店も妻や同僚と訪れる。「店名が小さい店構えは美味しい」と独自理論も。自ら見つけた街の魅力を広場で発信する日も近い。
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4月26日