高津区保護司会の会長に就任した 鈴木 辰男さん 久末在住 68歳
十人十色、個々と向き合う
○…犯罪や非行をした人の更生をボランティアで支える保護司。前会長からの指名を受けて、今年4月に会長に就任した。「長い伝統を忠実に守っていきたい」と静かに意気込む。現在、保護司は定員45人に対し、38人と不足している。課題はあるが、候補者が見つかるなど新たな風も吹いてきた。「地域でやってもらいたい方はたくさんいる」。地元の戦力に期待を寄せる。
○…保護司を務めて18年目。地元の先輩に勧められたのがきっかけだが、当初は「かなりとまどった」と苦笑。保護観察には同じケースが一つもない。面接に途中で来なくなる人や何も話してくれない人、再び罪を犯してしまう人もいる。それでも対象者が本当のことを話してくれるよう、促していく。「何かきっかけを与えたり、雑談の中から話を引きだしたり。一人ひとり対応は全く違う」。個々と向き合い、立ち直りを支える。
○…久末で生まれ育つ。家の目の前の山でカブトムシをとったり、川で魚釣りをするなど、自然豊かな環境でのびのびと育った。住宅設備を扱う「イノキ」の2代目。社名は字名に由来する。もとは自動車メーカーの営業で、父に会社に誘われた。「合っているとは思っていなかった」と言うが、現在も経営者として手腕を発揮する。
○…趣味はバイクで15年乗り続ける。長男が高校生の時に乗り始めたのを機に250ccから始めたが、「パワー不足で物足りない」と800ccを乗りこなすように。「久末ツーリングクラブ」にも所属しており、仲間たちと伊豆の方へ走りに行くことも。「素晴らしい景色の中を走るのは最高」と笑顔を見せる。最近は行かれていないというが、梅雨が明けて愛車を走らせるのを心待ちにする。
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4月26日