川崎高津ロータリークラブ第28代会長に就任した 茅根(かやね)正之さん 下作延在住 76歳
奉仕の精神、原動力に
○…「奉仕の大切さや、人の役に立つ精神をロータリークラブに教わった」。今年で28年目を迎える川崎高津RCに創設当初から所属している。今年度のテーマは「ありがとうと言われるクラブ作り・ありがとうと言える仲間作り」。同クラブの会長として、メンバー25人をまとめる。
○…会長就任は今回で2度目。メンバーからの厚い信頼に応えて大役を引き受けた。「2回もできるとは思ってもいなかった」と謙虚に話すベテランは「他のメンバーと楽しく笑い、童心に帰ることができるのがロータリークラブの魅力」と微笑む。これまでに献血運動や高津区民祭での募金活動などを「楽しんでこられた」のは、同クラブの原点という「奉仕の精神」の賜物だ。「『困っている人がいたら助けたい』というのが、人間が本来持っている思いなのでは」
○…東京・世田谷に生まれる。「当時は多摩川の水がきれいだった。夏は朝から晩まで、セミやトンボを追い駆けたよ」。開戦後の小学2年時、親の実家がある茨城の水戸に疎開。小学5年で東京に戻り、16歳のとき家族で川崎に移り住んだ。金型製造業を営んでいた父親の背中を見て、27歳のとき「見よう見まね」でものづくりの世界に進む。父の会社を継ぎ、職人として自動車部品などの製造に奮闘。70歳まで腕を振るい続けた。
○…趣味でゴルフに打ち込んでいたころ、練習場で知人に紹介されたのが同クラブとの出会いだった。「(活動の一環として)多摩川の花火大会で毎年ゴミ拾いをしているうちに、利用者のマナーが良くなってゴミが減ってきた。続けてきて本当に良かった」。メンバーに誘われ詩吟も始め、すでに25年以上になる。現在は師範の免許を持つほどの腕前。浅草公会堂で大観衆を前に美声を披露したこともある。「ロータリーに入っていろんな人と知り合えた。今が一番良いときじゃないかな」
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5月3日