神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2012年10月19日 エリアトップへ

インドネシア出身で、子母口富士見台町内会の文化祭に今年初めて書道作品を出品した ステジョ・ヘルベルトさん 子母口在住 35歳

公開:2012年10月19日

  • LINE
  • hatena

書で国際交流「日本に感謝」

 ○…「展示を通じて地域の皆さんと交流できるのが嬉しい」。10月7、8の両日、プラザ橘で行われた子母口富士見台町内会(佐野三男会長)主催の文化祭に初参加した。外国籍で唯一の出品者として書道作品3点を展示。絵画を思わせる大胆な書体で注目を集めた。「近所の人に誘われて出品した。来年も文化祭に参加してみたい」。日本に滞在して17年。国際交流を深める喜びを、流ちょうな日本語で語る。

 ○…インドネシア第2の経済都市スラバヤ出身。幼いころから人物画などの創作が大好きで、色や形で自己表現できる絵画の魅力に引かれた。日本で絵を学びたいとの思いが芽生えたのは、中学1年のとき。日本留学を目指していた兄の突然の事故死がきっかけだった。「兄が果たせなかった夢を僕が叶えたい。日本は、経済もデザイン分野もアジアで一番発展している。日本で芸術を勉強したい」

 ○…1995年、19歳で来日し、日本語学校で1年半学んだ後、都内の大学に進学。デザインを学びながら、大学4年から文部科学省の国費留学生として奨学金を受け、修士課程も修了した。日本語の学習は苦労の連続だったが「せっかく留学のチャンスを頂いたのだから」と懸命に勉強を続け、無事に都内の大手ゲーム会社に就職。CGを駆使したキャラクターデザインを任された。現在はインターネット上のアプリケーションのデザイナーとして芸才を発揮している。「働いて日本に貢献することは(奨学金を受けていた)学生時代の恩返しだと思っている」

 ○…書を始めたきっかけは留学当初、一人の書道家との出会い。生きている動物を連想させる躍動的な作風に目を奪われた。創作を続け、現在では書の四大展の一つ「産経国際書展」に毎年出品する腕前。新たな自分を発見させてもらえた「日本に感謝」。「これからも、外国人じゃなく『国際人』として、芸術の世界で勝負したい」
 

高津区版の人物風土記最新6

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

遠藤 勝太郎さん

町会ぐるみで地域の活性化に尽力する

遠藤 勝太郎さん

子母口在住 78歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

川崎市出身 26歳

4月12日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

川崎市在住 20歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

國富 多香子さん

「グリーフケアカフェあかりmâmâ」の共同代表で、初めて講演会を企画した

國富 多香子さん

中原区在住 49歳

3月22日

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook