久末町内会の会長として「平成29年度川崎市自治功労賞」を受賞した 森 幸男さん 久末在住 70歳
努力は裏切らない
○…「これだけ長く町会長を続けると思っていなかった。発表後、多くのお祝いの連絡を頂いた。地域の皆さんに感謝です」と照れ笑いを浮かべる。11年間の町会長としての功績が認められ、地域住民の福祉や住民自治の振興、発展に貢献した町内会、自治会長を表彰する「川崎市自治功労賞」を昨年末に受賞した。
○…久末で生まれ育つ。代々この地で農業を営む家系で、10代から畑に通い続けた。「自分で作付けをして、いい野菜ができるようになってくると嬉しくてね」。それから早半世紀。今は大半を息子に任せるが、それでも毎日畑に通う。トマトやブロッコリー、大根など年間50種類以上の野菜を育て、納屋には歴代の「久末農産物品評会」の表彰状が所狭しと並ぶ。特に一昨年末の第100回品評会では6部門で受賞するなど久末を代表する生産者だ。「野菜は手を掛けた分だけしっかり応えてくれる。難しい分、努力を裏切らないね」と楽しそうに語る。
○…農業に勤しむ一方で、町内会や防犯協会、地区社協、農業協同組合など、数えきれない役職を引き受けてきた。幼い頃はわずか100世帯ほどだった久末も今では5000世帯近くにまで発展。町会長としてゴミ分別や街灯管理のほか、夫婦ゲンカの仲裁まで相談されるなど地域に欠かせない人となった。「大変なことも多いけれど、小さい頃は悪ガキだった私なんかを頼ってくれることが嬉しい。町会長として私なりに努力してきてよかった」と語り、「久末は人のつながりが強い地域。防犯や防災、子どもの見守りなど、みんな積極的に協力してくれることが自慢」と胸を張る。
○…モットーは「一生懸命働き、一生懸命遊ぶ」。友人らと年2回の旅行が何よりの楽しみで、次の計画を嬉しそうに話す。「そろそろ役職は整理して、若い人にゆだねないとね」。でも、地域への想いは人一倍。ゆっくりできるのはもう少し先になりそうだ。
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5月3日