老舗酒屋の三代目として地域イベントなど精力的に盛り上げる 秋元 英樹さん 溝口在住 49歳
「つながり」信じ、道開く
○…大山街道沿いで70年続く酒屋「増屋商店」の三代目。店前での角打イベントの会場提供や今月末に行われる大山街道ふるさと館の体験講座の講師、図書館広場前で開催される飲食イベントの出店など、地域で活動の場を広げている。「一人ではとてもできない。皆さんのイベントに乗っけてもらっているって感じかな」と笑う。イベントや講師の話は、顔見知りの施設職員や娘の小学校時代のPTA仲間から来た話。「声をかけてもらったので出来る限り協力を」そんな気持ちだ。
○…酒問屋勤務を経て約3年前に店を引き継いだ。「酒屋が売れる時代ではないため不安はあったけど、やるしかないので」と覚悟を決めたという。商売をして実感するのは「大変だけど気にかけてくれる人はいる」という事。先代からの仕事や自分のつながりを通じ知り合う人から声をかけてもらうことも徐々に増えてきた。「人と人とのつながりを大事にしていけたら」。商売は難しいが手応えも感じつつある。
○…生まれも育ちも溝口。地元小学校を卒業し、中学は野球部、高校では陸上部へ。「走るのは嫌い」といいつつ毎日10キロの走り込み、他校との合同練習場所の調整、記録係まで3年間打ち込んだ。酒問屋での会社員時代は営業職でもまれた。父親と同世代の社長相手に雑談や商談をする難しさに「最初は辛かった」と打ち明けるが「向こうも人、こっちも人。つながりの深さだと感じた」。23年間務め、学んだこと。
○…妻と2人の娘、近くに母、祖父母と暮らす。
溝口神社の神輿渡御、PTAから始まったソフトボールの参加など顔は広い。「父親も消防団や町会、いろんな所に顔を出して知り合いが多かった」と先代を思い返す。今後も生粋の”高津人”として、人の輪を拡げていく。
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5月3日