神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2021年8月27日 エリアトップへ

県立高校 生理用品、支援法を模索 大師高 トイレに試験設置

社会

公開:2021年8月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
トイレにナプキンを設置(大師高)
トイレにナプキンを設置(大師高)

 経済的な理由などで生理用品を購入できない「生理の貧困」が、コロナ禍で浮き彫りになっている。教育現場でも児童・生徒の支援のため対応が模索されており、県立大師高校(川崎区)では県教育委員会のモデル事業指定校として、試験的にトイレにナプキンを設置。一方、川崎市教育委員会は、子どもとの対話の機会にしようと従来の保健室配布を継続している。

 県教委は生徒の実情やニーズの把握を目的に、今年6月から今月末まで県立12校でトイレにナプキンを設置。市内は大師高校のみで、全女子トイレに常時20〜30個を置いている。同校に通う女子生徒は271人。夏休み前までの2カ月弱で421個使われたという。鈴木史人教頭は「地域特性もあり、家庭環境に課題を抱える生徒が多い。総合的に支援していく上で新たな視点になった」と話す。県教委は生徒を対象に利用状況や利便性についてアンケートを行った。集計結果をもとに、今後の対応を検討する。

市、保健室で配布

 トイレへの設置は気軽に利用できる一方、貧困に苦しむ児童・生徒を把握しにくいという課題も。市教委は市立小中高において、従来通り保健室で手渡す方法にこだわる。「養護教諭と対話する機会とし、課題があれば適切な支援につなげたい」と担当者。今後も貸与という形は継続するが、返却は無理強いしない方針にしたという。

 市民団体や市議会議員からは、トイレへの設置要望が市教委に寄せられている。市議の一人は「女性にとっては必需品で、トイレットペーパーのように無償で手に入るべき。単なるコロナ対策ではない」と指摘。4月に要望書を提出した新日本婦人の会川崎7支部連絡会のメンバーは「生理は隠すことではないし、保健室に何度も行くのは不便。支援を考える機会にしてほしい」と話す。

世代問わず望む声

 川崎市社会福祉協議会の相談窓口には、学生に限らず幅広い世代から生理用品の無償提供を望む声が届いているという。「相談数は数えていないが肌感覚としては、コロナ禍での失業や収入減を受けて増えている」と担当者。現在は、地元企業の協力でナプキンを無償提供している川崎市男女共同参画センター(高津区)を紹介しているが、市社協としても支援を検討する方針という。

 川崎市では民間企業の協力を受け、区役所や市民館など一部公共施設のトイレにナプキンの無料提供装置を設置する予定。スマートフォンのアプリと連動して使うもので、今月から設置場所の調査を進めている。担当者は「生理の貧困にとどまらず、女性特有の負担を解消するための取り組み」とする。

中原区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

救急隊、日中に増設

中原消防署

救急隊、日中に増設

到着時間の短縮めざす

4月12日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

市民の「誇り」向上

川崎市イメージ調査

市民の「誇り」向上

「来訪推奨度」は過去最高

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook