災害時医療の強化 市と医師会が連携
東日本大震災の教訓を踏まえ、海老名市と市医師会・薬剤師会はこのほど災害時医療の強化実行プログラムを策定した。
神縄・国府津松田断層帯地震発生で多数の負傷者が発生することを想定し、市などは災害時医療の強化に向け課題を検討。災害時拠点病院の非常用発電設備の整備支援や災害用医薬品の備蓄など、4つの柱からなる強化実行プログラムを10月から順次実施する。
非常時の電源確保に市が支援
計画停電が実施された前後の時間帯、海老名総合病院では電子カルテの使用が出来なくなり、救急や外来を制限する状況が発生していたという。
こうした教訓からプログラムの策定に当たり市と医師会は、まず海老名総合病院、湘陽かしわ台病院、さがみ野中央病院の3施設を災害時拠点病院に位置づけ、非常用発電設備などの整備費用の一部を医師会を通じて支援することを決め、補正予算として約3200万円を計上。海老名総合病院の設備整備費に充てられる。また人工透析拠点施設への非常用発電設備の整備支援も行われる。
さらに災害時の地域医療体制整備を目的に、5台の可搬式非常用発電装置を医療センターに配置。市内6カ所の薬局には災害時に必要な医薬品を備蓄する。市担当者は「市民の安全確保に拠点整備が必要なのは明らか。今後数年かけて実行していく予定」と話した。
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