2015年度から海老名、綾瀬、座間の3市が119番通報の受信や出動指令など消防通信指令業務を統合する。この統合へ向け、新たな「消防指令センター」の建設工事が柏ヶ谷の旧消防署北分署跡地で始まった。
消防体制の広域化を巡っては大和を含めた4市で08年から議論を重ねていた。しかし、10年の春先にはこれを断念。その後、海老名、座間、綾瀬の3市では、指令業務の共同運用に関する検討進めていた。
メリットは?
海老名市消防本部によると統合によるメリットは大きく3つあるという。1つ目は経費の節減。16年5月末までに消防無線はデジタル化される。統合することで各市の設備投資の抑制につながるという。
2つ目は現在、3市で33人いる指令室職員を統合後は10人程度削減することができ、現場出動できる隊員数の拡充が可能だという。
3点目は行政区をまたぐ、相互応援出動の際、現在よりも迅速に対応することが可能になるという。
センターは13年11月までに完成させ、14年度までに指令システム機器を導入。消防救急無線デジタル化の整備を進め、15年度からの共同運用開始を目指す。
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