「スポーツが苦手で人見知り。学校生活ではあまり輝いたことがなかったんです」。これまでの自分をそう分析する。趣味は、中学2年生のときに始めた「曲作り」。学校生活での悩みなどをメロディーに乗せて歌い始めると、自然とたくさんの作品が出来上がっていった。
そんな青年が、昨年4月にミニアルバム「17歳」を携えメジャーデビューした。中学を卒業した頃、音楽プロデューサーの浅田信一さんに「作った曲を聴いてほしい」とツイッターでメッセージを送ったことがきっかけだった。浅田さんから「曲が形になったら聴かせてよ」と返信をもらうと、曲を作っては動画サイトにアップし、半年間で50曲もの楽曲を送った。浅田さんはその才能に惚れ込み、二人でデビューへ向け「特訓」を重ねた。
秋には2枚目のミニアルバム「未来ライン」を発表。「自身の思いをつづった」曲の中には映画や高校野球甲子園予選神奈川大会の中継応援ソングなど、タイアップに起用されたものもある。しかし「届けたい曲はまだまだあるんです」と言い切る。
ラジオでは3つのレギュラー番組を持った。生放送番組のパーソナリティーも務め、軽快なトークを披露。「人見知りでは?」と聞くと「生放送で無言だったら放送事故ですから。頑張ります」と笑う。夏休みには全国18カ所を周り、ライブや地方のラジオ番組に精力的に出演。新人アーティストとして「その日やることをとにかくがむしゃらにやってきました」と全力で駆け抜けた1年目を振り返った。
活躍の裏には苦悩の日々もあった。「周りの目を気にしていましたし、右も左も分からない状態でスタートしたため、意見を合わせてしまった時があります。『竹友あつき』の音楽を届けるという純粋な部分が分からなくなりました」。強い意志がなければ何かを成し遂げることはできない――。そう気づいてから、短いスパンでの目標を立て、達成に向け進んでいけるようになったという。
本格的に音楽活動を始め、何より励みになったのは応援してくれる人の温かさだ。なかでも、ビナウォークで定期的に行っていたストリートライブで多くの人に声をかけてもらったことが印象に残っているという。「いつか海老名の皆さんに恩返しできるように…『いきものがかり』さんのように市民の皆さんに誇ってもらえるようなアーティストになります!2015年は『竹友あつき』という音楽に責任を持って表現し、フルアルバムのリリースとワンマンライブを実現します」。音楽への揺るぎない情熱を胸に進化を続ける新星から目が離せない。
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