市内柏ケ谷在住の会社員・下地和巳さんが、4月下旬にネパールで開催された「震災復興支援野球大会」に参加した。現地では、試合で審判を務めたほか、審判講習会の講師として子どもたちを指導するなど精力的な活動を行った。
この大会は野球途上国であるネパールで、道具の支援や技術指導などを行っているNPO法人「ネパール野球ラリグラスの会」(大阪府)が主催した。昨年4月に発生したネパール地震から1年。現地の人たちの「心の復興」を目的に企画された。
下地さんは、県の高校・大学野球連盟の審判員などで活躍する中、海外で競技の普及活動を行う仲間に影響を受け、同会に加入。昨年12月にもネパールに渡っており、震災の支援活動として救援物資の提供や、現地の学校で文房具の配布を手伝うなど、会の活動に加わっていた。
手作りの球場で熱戦
ネパールには野球専用グラウンドがないため、今大会は会場作りから始まった。選手と一緒にごみを拾い、日本から持ち込んだ石灰でラインを引き、ビニールひもと木の棒で簡易フェンスを設けるなどして即席の球場を作った。
「相手を尊敬すること」と「フェアプレーの精神」を徹底させ、少年の部と成年の部に分かれ、3日間で9試合を実施。また、下地さんは参加者向けの審判講習会で、英単語やジェスチャーを交えながらルールや動きを伝えた。
ネパールは、未だに崩れたままの建物が多く震災の爪痕が残っているが、「そんな中で子どもたちが心から野球を楽しんでいる姿に感動した」と下地さんは振り返る。なかには日本でプレーすることに憧れ、東京五輪を目指し練習に励む子もいたという。「反省点は英語が上手く使えなかったこと。次は自分の言葉でしっかりと伝えたい。その為に、英語の勉強を始めます」と次回への抱負を語った。
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