海老名運動公園裏手の相模川釣り堀「海老名ファミリー釣り場」で、神奈川県内では絶滅したとされている浮葉植物の「アサザ」が群生し、花を咲かせている。
「アサザ」はミツガシワ科の多年性浮葉植物で、基本的に池や湖、ため池などに生息する。縁が糸状に裂け、フリルのようになった花びらが特徴。一日花で好天の午前中に咲き、夕方には花を閉じる。
国内では本州、四国、九州で見られるとされ、かつては各地の湖沼に自生していた。しかし、水質悪化などにより減少しつつあり、環境省が野生生物の保全状況や生体などをまとめた「レッドデータブック」によると、全国的には、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性がある「準絶滅危惧種」に定められている。
また、県内の野生植物についてまとめた「神奈川レッドデータブック」では「絶滅種」とされている。県立フラワーセンター大船植物園によると、「基本的に県内で自生しているものはない」という。過去に川崎市や秦野市内でも見つかったことがあるが、いずれも植えられるなどしたものと推察。これらのことから、相模川に群生している花も人為的に植栽されたのではないかと分析されている。
「貴重な花、抜かぬよう」
県・市とも「現段階で保護の予定はない」としているが、県立フラワーセンター大船植物園では「大変貴重な花なので、引き抜いたりせず観賞して下さい」と話している。
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