海老名・座間・綾瀬版
公開：2020年4月17日
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研究室で培地を手入れする西海先生（左）と岩村さん（右）＝リコーフューチャーハウス（写真下）３階の「コサイエ」
海老名市扇町の「アフタースクール＆科学教室コサイエ」（【電話】０４６・２４０・７９９８）がこのほど、科学教室に通う生徒の研究成果を発表した。テレビでも活躍する危険生物の専門家、西海太介さん（一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所）が指導して、エレベーターのボタンについた菌の分布を調べた。
研究したのは、大和市内から教室に通う岩村昊さん（12）。菌類を培養する寒天培地を使いエレベーターのボタンに付いたカビや乳酸菌、バクテリアの菌類を調査した。
外ボタンでは「１階の上」が最も多く、内部では側面の「閉まるボタン」と正面の「開くボタン」に最も多く菌が付着していることをつきとめた。岩村さんは「研究はたくさんの発見があり楽しい」と話す。
２０１５年に開設されたコサイエは学童保育と科学教室を開いている。小田急電鉄の１００％出資でキッザニア東京の企画なども手掛けるＵＤＳ株式会社（東京都渋谷区）が、海老名市に開発拠点を置くリコーと共同で科学を柱に子どもを育む場を提供している。
西海さんの教室は、大学のような４段階のコース編成が特徴で理系大学のような研究ができることで人気。遠くは長野から通う子もいる。
新型コロナウイルスの影響で３月上旬から教室は閉鎖されたまま。４月に中学生になった岩村さんは「コロナを乗り越えるためにどうしたら良いかを考えることができる」と、この状況を前向きに捉え、今後もコサイエでの研究を続けることにしている。
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