海老名市医師会(高橋裕一郎会長)と海老名市は2日、県の検査体制を補う「海老名市版PCR集合検査場」を同市社家の海老名運動公園陸上競技場に開設した。当面は毎週木曜日と土曜日の週2回を検査日として、感染が疑われる軽症者を対象に予約制の検査を実施する。
新型コロナウイルス感染症では、医療崩壊を防ぐため「重点医療機関の設置」と「PCR集合検査場の拡大」を県が進めている。このうちPCR検査場は、県の依頼に基づき各地の医師会が市町村と連携。5月中に17カ所となる見通し(5月12日時点)。
海老名市では、海老名市医師会が医師と看護師を派遣。会場や資機材、誘導員は海老名市が担う。検体採取はドライブスルー方式で行い、採取した検体は民間の検査機関が回収して調べる。
市によると、結果は検査機関から医師会を通じて保健所と主治医に伝え、患者に伝える。陽性の場合は医師と保健所が相談の上、症状に応じて必要な対応をとる。市が結果報告を受けることはないという。
市によると、5月2日から9日まで3回の実施で合わせて17人のPCR検査を実施したが、この間、海老名市内の感染者数は増えていない。
検査の流れ
検査対象は市内在住者。発熱などで不安を感じた場合はまず、海老名市のコールセンター(【電話】046・235・5234、【FAX】046・235・7015※月曜〜金曜の午前9時〜午後5時、土曜日午前9時〜正午)に相談する。地域の医療機関で医師が検査が必要と判断した場合に検査の予約ができる。検査場には車で来てもらうが、救急救命士の資格をもつ市の消防職員が送迎することもできるという。
今回の検査場設置はあくまで県の検査体制を補完するものであり、24時間対応の神奈川県帰国者・接触者相談センター(【電話】045・285・1015)も引き続き利用できる。
「負担軽減を」
海老名市医師会の高橋裕一郎会長は「厚木保健所や重点医療機関の負担軽減を図るため市と連携して検査場を設置した。実施にあたり多くの会員医師が手をあげ、トレーニングなどの準備にあたってくれた。まずは市のコールセンターに連絡していただきたい」と、呼びかけている。
同市では海老名総合病院が県の「重点医療機関」となる専門病棟を開設。市は厚木保健福祉事務所に保健師2人を派遣している。
13日午後、座間市と綾瀬市が、PCR集合検査場(開設場所非公開)を5月18日に設置する、と発表した。
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