乳がんの闘病経験のある座間市在住の関山厚子さん(58)が、乳がん再発を防ぐ新治療薬の臨床試験を実施するために神戸大が実施しているクラウドファンディング(CF)を応援しようと、市内各所でチラシの配架を依頼している。
臨床試験は、乳がん全体の10%〜15%を占める「トリプルネガティブ乳がん」の患者に対し、「カルボプラチン」というジェネリック医薬品が再発防止に効果があるかを確かめるもの。CFでは試験に必要な資金を調達するため、2千万円を目標額に10月9日から12月25日まで募っている。
プロジェクトを立ち上げた神戸大の谷野裕一特命教授は2013年から16年まで北里大学病院で勤務し、海老名総合病院にも非常勤医として勤務した。関山さんは2015年に座間市の検診で乳がんが判明。当時海老名にいた谷野教授が関山さんの主治医を務めた。
今回、谷野教授のSNSでCFを知った関山さんは、現在も投薬治療中の身でありながらも「私の命を救ってくれた谷野先生への恩返しの気持ちで、私にもできることをしたい」と10月下旬から一人で活動を始めた。
11月2日には入谷東の美容室ミセルを訪問。概要を説明し、店内にチラシを設置した。関山さんは「私を含めがんを患った人は再発の恐怖におびえている。少しでも力になりたい」と話した。
トリプルネガティブ乳がんは、30代〜40代に多く発症。ホルモン治療ができないなど治療法の選択肢が狭く、通常の抗がん剤が効かないと3年以内の再発率が高い。
カルボプラチンは20年以上前から卵巣や肺のがん治療に使用されているが、この乳がんへの再発防止効果については世界的にデータが少ない。
CFの詳細はレディーフォーhttps://readyfor.jp/projects/tnbc-researchへ。(問)神戸大企画部【電話】078・803・5012
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