綾瀬市の古塩政由市長は14日、年頭会見を開き、2021年度の一般会計当初予算案を今年度と比べて11億6千万円少ない約281億8千万円とする方向で調整していることを明らかにした。
来年度の市税収入は、今年度の当初予算と比べて6億円少ない124億9千万円にとどまる見通し。市民税は5億6千万円減の56億円、このうち個人市民税が3億7千万円減、法人市民税は1億9千万円減を見込む。
当初予算の主な減額要因について市長は、道の駅整備事業の見直しと旧消防本部庁舎解体工事の完了をあげた。
これまで2022年度中としてきた道の駅の開業時期について「新型コロナウイルスなどの影響で1年程度遅れる」との見通しも明らかにした。
道の駅は昨年12月、今年度に実施予定だった用地取得と施設詳細設計の予算約6億6千万円を次年度に繰り越すことが議会で承認された。新年度はさらに約2100万円を計上し、指定管理者の候補選定に着手する考え。
市財政課によると、21年度の当初予算編成は新しい生活様式に沿った事業の実施などを念頭に進められた。編成当初は約15億8千万円の歳入減を見込んでいたが、最終的な歳入減は6億8千万円程度にとどまった。
コロナ禍での新年度予算編成では従来の積み上げ方式を見直し、部局ごとにあらかじめ予算の上限を決める枠配分方式を導入。従来にも増して各部局が主体的に予算を編成した。
新年度には、コロナ禍の前後で実施した高齢者の実態調査をもとに、これまで進めてきた元気高齢者施策をさらに強化し、就労機会の拡大や地域活動とのマッチングを促進する。
当初予算は今後、扶助費の再計算などの最終調整を経て2月末ごろに発表され、市議会3月定例会に提案される。
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