海老名市消防本部はこのほど、2020年の「災害概要(速報値)」を発表した。年間の救急出動件数は前年比14・1%減でこれまでの増加傾向から一転して減少した。本紙発行の座間市と綾瀬市でも同様の傾向で、コロナ禍の影響があったとみられる。
海老名市によると2020年の救急出動件数は6366件で前年よりも1047件少なかった。内訳は、全体の65%を占める「急病」が4111件(前年比673件減)、「一般負傷」が16%で1048件(前年比172件減)、「交通事故」は7%で432件(前年比104件減)だった。
搬送人員の5902人も前年比1018人減。入院を必要としない「軽症者」は2777人で全体の47%を占めた。
新型コロナウイルス感染症の救急搬送件数についても公表。疑いも含めて52件あったという。このうち陽性者の転院搬送が21件、自宅からの搬送も2件あった。感染の疑いがあるなかでの搬送は29件だった。
海老名市消防は「前年と比べて1000件以上減少したのは過去10年間で初めて。コロナ禍での外出自粛や医療機関の受診控えなどの要因が考えられる。受診控えが重症化につながる恐れもあるので必要な際には救急要請をちゅうちょしないよう周知したい」とコメントしている。
救急出動の件数では、座間市も前年比13・8%減の5924件、綾瀬市は12・1%減の3809件だった。
海老名市では1月1日から19日までの新型コロナの陽性者の搬送が26件、綾瀬市では20日までに17件でともに急増している。座間市は「精査中」とした。
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