6月12日にハーモニーホール座間で開催する昨年度新成人対象のイベントが苦境にある。現時点で参加予定は約90人、資金難が追い打ちをかけるが、主催者は「どの状況でも有言実行するのが大人の流儀」と前を向く。
今年の成人式が中止になったことを受けて、座間ロータリークラブ(溝渕信一会長)が諸団体に声をかけて実施を決めたのが3月29日。趣旨に賛同した団体と始動した。
しかしコロナ禍でのイベントの実現には準備期間があまりに短く、苦難の連続。申込制としたが、その周知が進まず6月2日時点で申込は87人で、当初見込んだ300人には遠く及ばない。
資金確保も暗礁
資金面でも窮地に立たされている。会場使用料のほか、質の高い内容にするためバーチャルフィッティングなどを用意し開催経費は300万円に膨らんだ。主催者や企業から募るのは120万円が限界とみており、残りの180万円はクラウドファンディングで寄付を募ることにした。目標に達しない場合は支援を得られないが、6月2日時点で76万円と達成には程遠い。
溝渕会長は「人が来ない、お金がないといって計画は変えない」ときっぱり。頼りにしたのは人の縁だ。地元ゆかりの歌手、桑原有美さんなどタレントの協力も取り付け、座間総合病院からは検温サーモグラフィーの提供を受けた。溝渕会長は不足資金を自腹で補填する覚悟も決めている。
「不幸せなことがあっても手を差し伸べる人がいると伝えたい。格好悪くても本気の大人の姿を見せる。『今度は私が誰かのために』と思ってくれたら」と溝渕会長。
午前11時から午後5時で入退場自由、式典は2時開始。歌手の桑原さんは「座間市出身ミュージシャンとともに音楽で祝福します」と意気込む。申し込みは座間RCのHPから6月10日(木)まで受け付け。寄付(千円〜)は11日まで「READYFOR」またはクラブ事務局窓口で受付中。【電話】046・256・6080
「生き様」見せるフェス出演 ザ・ニュースペーパー
コント集団ザ・ニュースペーパーのメンバーとして活動する石坂さんと土谷さんは相模原市立相武台中学校の同級生で、学生時代に座間市立図書館に足しげく通うなど座間はホームタウン。今回出演の依頼を快諾した。
石坂さんは20歳のとき、役者に憧れ大学の演劇部で汗を流していた。土谷さんは浪人中で自作の歌を町田駅で弾き語り青春を謳歌。人生で大切な時間だったと二人は振り返る。
昨年は春から秋まで公演が全て中止。再開後も客足は鈍いが、開催できることに感謝しながら笑いを届けている。本番に向け土谷さんは「自分の成人式は浪人中で出席できなかったので、一緒に楽しみたい」と意気込む。石坂さんは「人の笑顔のために必死で頑張る大人の生き様を見てほしい」と力強く話した。
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