特殊詐欺の被害が相次ぐ中、座間警察署(伊藤秀彦署長)は、3月7日から庁舎壁面に注意を呼びかける映像の投影を始めた。映像制作は、座間総合高校のアニメーション部と美術部の生徒が協力。同署関係者は「庁舎を使った注意喚起は、県内で聞いたことがない」と話している。
映像には音声はなく、庁舎正面の壁に縦3メートル、横2メートルのサイズで投影されている。高校生が描いたポスターとアニメーションを同署の署員がつないで1分54秒の映像に編集した。
高校生が手掛けた作品は、電話口で身内を装う「オレオレ詐欺」やプリペイドカードの購入を促す「サポート詐欺」などの手口に触れながら、冷静な行動を呼びかける内容に仕上げている。
同署管内の特殊詐欺による昨年の被害額は約7600万円。被害額と相談件数は増加傾向にあるという。同署ではこうした背景から、昨年10月に座間総合高校を「特殊詐欺被害防止サポート校」に任命。若者の柔軟な発想を生かして被害撲滅に取り組んでおり、同校演劇部が制作したラジオドラマの放送で注意喚起も行なっている。
完成した映像を見たアニメーション部の平井花連さん(2年)は「お年寄りから若者にも伝わる内容になっている。銀行で詐欺被害が疑われるような人を見たら、進んで声をかけるきっかけになってもらいたい」と話した。
映像の投影は平日午後6時から9時まで。期間はなく、同署では「当面の間は続けたい」としている。
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