神奈川県酒造組合(黄金井康巳会長)の「令和5酒造年度 新酒発表会」が3月27日に厚木商工会議所5階の大会議室で開かれ、国税局や税務署、卸売り関係者ら約80人が出席した。あわせて勤続10年以上の従業員が表彰された。
この催しは、新酒の出荷がひと段落するこの時期の恒例行事。加盟各社と関係者が集う形式での開催はコロナ禍の影響で5年ぶり。
黄金井会長は「コロナ禍で私たちの生活は大きく変化した。酒類においては飲酒のあり方も大きく変わり、種類や動向も明らかに変化したが、課税状況はコロナ禍前の水準に戻っている」と分析。今シーズンの酒のできについて、「昨年は猛暑が続き原料米の確保や品質を心配したが、各社の努力で必要数量を確保しおいしい酒に仕上がった」と話した。
式典に先立ち行われた試飲会では、各社自慢の酒を前に蔵元が接客。自社の特長や出来などについて解説し、出席者との会話も弾んだ。
永年勤続表彰では、泉橋酒造(海老名市)の犬塚晃介さんと井上酒造(大井町)の高野邦弘さんが表彰を受けた。犬塚さんは、「こうした席で表彰を受けるのは身に余る光栄。微力ながらこれからも神奈川県の酒造りに尽くしていきたい」と話していた。
現存する県内の酒蔵は江戸中期から後期に差し掛かる1751年から、1912(大正元年)までの間に創業され、酒匂川と相模川を中心に分布している。海老名の泉橋酒造は1857年(安政4年)の創業。
神奈川県酒造組合の蔵元は次の通り。石井醸造(大井町)、井上酒造(同)、中沢酒造(松田町)、川西屋酒造店(山北町)、瀬戸酒造店(開成町)、吉川醸造(伊勢原市)、金井酒造店(秦野市)、大矢孝酒造(愛川町)、黄金井酒造(厚木市)、久保田酒造(相模原市)、清水酒造(同)、泉橋酒造(海老名市)、熊澤酒造(茅ヶ崎市)。全13蔵約100種類の地酒が集まる「かながわ蔵元屋」(046・228・6194)が厚木市旭町にある。
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