神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

座間市 よみがえる大凧の歴史 AIで写真はすべてカラー化

文化

公開:2024年6月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
写真集の編集を手がけた鈴木代表(左)と座間市大凧保存会の近藤会長
写真集の編集を手がけた鈴木代表(左)と座間市大凧保存会の近藤会長

 座間市の郷土史研究グループ「湘東歴史文化研究会」(鈴木義範代表)がこのほど、写真集「よみがえる座間I 座間の大凧」を発刊した。人工知能(AI)の活用で明治期からの白黒写真をカラー化し、およそ200年前から始まったとされる大凧の歴史を一冊にまとめた。

 写真集は、2020年に発足55年を迎えた座間市大凧保存会(近藤昭夫会長)の周年記念として編集された。全7章構成で131ページに、271枚の写真を収録した。

 鈴木代表は元市職員で、現役時代は主に市史編さんを担当。市内を回って古文書や古い写真を資料として収集しており、写真集には市所蔵や同保存会、個人で所有する写真を使用した。

 人口知能(AI)を活用したカラー化は、鈴木さんのアイデアによるもの。原爆投下前後の広島や長崎のまちの様子をカラー化で収録した写真集を見たことがきっかけ。「臨場感が伝わり、景色が浮かんでくる」とAIの活用を決めた。

移り変わり紹介

 座間の大凧は、子どもの誕生と成長を祝う「祝い凧」として始まった。祝い凧は、高くあがるほど縁起がよいことから、次第に大きくなったと言われている。

 写真集には凧の大きさを記録した日誌も収録。1878(明治10)年には、現在と同等サイズの大凧が掲揚されていたことを示す「六間(11メートル)位大凧出来」と記されている。

 その年の世情を表す漢字2文字を、赤と緑で文字書きするのも特徴。日清戦争や第1次世界大戦、太平洋戦争が行われた明治期から昭和初期の戦時中は「丸勝」「倭魂」「必勝」など軍事色が強く、戦後には国民の願いであった「復興」が選ばれたことも。小田急線が全線開通した1927(昭和2)年は小田急のマークを赤、祝の文字を緑で書くなど時代の移り変わりも紹介している。

 写真集について鈴木代表は「大勢の皆さんの協力でようやく発刊できた」と話し、同保存会の近藤会長は「大凧の歴史を通じて、子どもたちの郷土愛を育むきっかけにもなる」と喜んだ。

 写真集は、同市観光協会で販売している。価格は1部2500円。(問)【電話】046・205・6515へ。

海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6

海老名でごみ分析

コカ・コーラファミリーマート

海老名でごみ分析

再生率100%でタッグ

10月25日

大西兄弟アジアへ

海老名市国分北

大西兄弟アジアへ

それぞれ国内大会4位

10月25日

基地と蔵書で交流

綾瀬市立図書館

基地と蔵書で交流

互いの館内で展示中

10月18日

消防団員がカードに

海老名市

消防団員がカードに

「全国でも珍しい取り組み」

10月18日

大森さんベイJr.に選出

海老名ドルフィンズ

大森さんベイJr.に選出

応募930人の難関突破

10月11日

県内初「バス予報」

座間市ザマフレンド号

県内初「バス予報」

接近や遅延情報 スマホで

10月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月25日0:00更新

  • 10月18日0:00更新

  • 10月11日0:00更新

海老名・座間・綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook