市議選開票問題 再審査で、またミス発覚 県選管「市民に不信の念、誠に遺憾」
昨年11月の海老名市議会議員選挙で確定票に誤りがあった事実を市選挙管理委員会が隠ぺいした問題で、県選挙管理委員会は13日、全ての投票用紙を審査した結果を公表。新たな事実が明らかになった。
当落結果には影響せず
市議選では、20票差で次点となった外村昭氏らが「無効票や他の候補者の票に自身の票が混入しているのではないか」とし、最下位で当選した松本正幸氏の当選無効を訴え、市選管に異議を申し出ていた。
これを受けて市選管は、昨年12月10日に5万4129枚におよぶ全ての投票用紙を再点検。「混入の事実はない」とし、外村氏らの申出を棄却したが、外村氏らがこれに納得せず、県の選挙管理委員会に対し再審査を請求。県が再審査に応じたことで事態が一変した。
市選管は県の再審査決定を受け、12月の再点検で14票の混入を確認しながらも、その事実を公表していなかったことを自ら明らかにした。
さらに本紙の取材では、海老名市選挙管理委員会事務局長が点検作業に携わった職員に対し、混入票があった事実を口外しないよう、指示していたことが明らかになっている。
県選管による投票用紙の再審査は2月2日に海老名市役所内で行われた。13日に県選管が発表した資料によると、昨年12月の時点で市選管が認識した14票の混入以外に、新たに複数の開票ミスが発覚した。
県選管のまとめでは、外村氏の得票は実際には3票多い1560票、松本氏は1票多い1578票となったが、外村氏の得票数は松本氏の得票数は上回らなかった。
さらにこの2人以外の投票でも23人分の開票でミスが発覚。結果として新たに20人の確定票が市選管の結果とは異なるものとなった。
結果を受けて県選管は「開票作業に不信の念を抱かせることとなり、誠に遺憾」とする異例の委員長談話を発表。海老名市選管に対し、原因糾明調査と再発防止策の検討を早急に求めるとした。
市選管では改善策を施すため、あす18日に開票作業のシミュレーションを行う。
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