海老名市 私立幼稚園に給食提供 6月24日から3園で試行
海老名市は6月24日から市内3つの私立幼稚園へ給食の提供を開始する。幼少期からの食育の充実と、小学校入学前の学校給食への準備を目的とした試行的な取り組みで、行政が民間の幼稚園に給食を提供するケースは県内では初の試みとなる。
幼稚園に提供される給食は小学校の学校給食を調理している中新田の「食の創造館」が利用される。
学校給食はこれまで給食センターで調理されていたが、老朽化や耐震性の面での課題から取り壊され、2012年8月に「創造館」が竣工。給食センターとしての機能に加え、災害時の炊き出し機能や調理実習室を有するなど、食育推進の多機能施設として建設計画の段階から幼稚園や福祉施設への給食提供が視野に入れられていた。
市内には現在8つの私立幼稚園があり、1園を除いて専門業者の外注給食と家庭からの弁当持参を併用している。市は昨春、海老名市私立幼稚園協議会に給食の提供を提案し、その後、到着時間や回収時間、配送車をどこに着けるかなど、試行開始へ向けた具体的な協議を重ねた。その結果、昨秋までに海老名幼稚園、日進幼稚園、有鹿幼稚園の3園での導入が決定した。
給食の提供は各園の年長クラスが対象となる。海老名幼稚園が116人で週1回、日進幼稚園が64人で週1回、有鹿幼稚園は50人で月2回実施される予定。
園児が配膳
「創造館」で調理された給食は保温性の高い容器に収められ配送する「食缶方式」が採用され、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいまま園に届ける。各園での配膳は保護者のサポートを受けながら園児が行う計画だという。
1食あたりの費用は290円で、メニューは基本的に小学校と同じもの。牛乳と卵の食物アレルギーがある園児については、今後、市が小学校給食で対応を検討していく方向であることから、栄養士が相談のうえ、個別に対応する。
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