海老名市は市内在住の戦争体験者による「戦争体験講話」の動画を作成し、7月29日に動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。例年開催している平和に関する事業が中止が決まるなか、戦争体験を風化させることなく、歴史的証言を新たな形で後世に残すことを目的としている。
今回動画を作成し公開したのは、海老名市遺族会の濱田チヱ子さん(98)、清田節子さん(79)、吉川伸一さん(83)の3人の講話。動画は「海老名市シティプロモーション課」のチャンネルにアップロード。1人あたり10分程度の動画で、当時の写真や資料なども織り交ぜながら本人の語りで戦中、戦後の体験を説明している。
海老名市では8月を「平和月間」と定め、「平和のつどい」やパネル展などさまざまな事業を毎年行っているが今年はコロナの影響で中止。海老名市遺族会は例年8月上旬に市主催の「戦没者追悼式」で講話を行っており、清田さんは今年登壇予定だったが中止となった。市では、市内在住の戦争体験者による貴重な歴史的証言を記録していくため、式典中止の代わりに動画を作成し公開することを決めた。
本郷生まれの濱田さんは、上空を無数に飛んでいった米軍機や、焼け野原になった横浜の様子を詳細に説明。清田さんは出征し戦死した父親から送られ、現在も大切に保管している手紙について語り、吉川さんは、本郷から見えた平塚大空襲の光景を話している。
動画は誰でも視聴できる。手話通訳版もあり。
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