写真展「発見!戸塚今昔物語」を企画した 鈴木 聡さん 影取町在住 62歳
発想力で地元を紐解く
○…この企画は写真を通して戸塚の「昔」と「今」を辿るもの。集まった写真は11月29日から5日間に渡り、総合庁舎3階で展示する。「撮影年度は問わない。かつての景色や人々の生活風景など、この町の写真を一枚でも多く集めて戸塚の歴史を紐解ければ」と意気込みを語る。
○…幼少期から戸塚の変遷をその目で見てきたことが、この企画の発案につながった。実家も藤沢バイパスの設置で影取町から立ち退きを余儀なくされ、変化に翻弄された。その後、同じ町内に引っ越し、自身は就職で戸塚を離れた。30年の月日が流れ、両親の介護を機に再び影取町へ。ほどなくして「近所にあったドライブインやかつての小雀浄水場をもう一度見てみたい」といった思いに駆られ、「きっと他にも同じように思い出の地を振り返りたいと考えている人がいるのでは」と感じた。こうした心境が後押しし「写真だったら誰かが持っているかも」とひらめいて、今回の写真展を企画するに至った。
○…本職はチラシやパンフレットを製作するデザイナー。幼い頃からプラモデルに夢中で「その影響か、得意科目は図画工作だった。だからこの仕事を選んだのかな」とにっこり。長年のデザイン業で培った豊かな表現力を武器に、写真展の告知用紙や応募箱なども全て手作り。「去年は区内にあるバス停のエピソードを集める企画をやってね。おかげさまで好評だった」と笑い交じりで話し、アイデアマンの姿も垣間見せる。
○…住まいである影取町について「伝説として町にいた大蛇が池に映る人影を食べたというのが町名由来なんて驚き」というものの、「知り合いにこの話を絵にしてもらって、それをあいさつ用のはがきにあしらった」と不思議な一面を持つ地元に魅力を感じている。最近は消防団などに参加し、地域貢献にも注力。「次はまちおこしの一環で、大蛇伝説を劇にしたら面白いかな」と発想は尽きることがない。
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4月18日