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鶴見区版 公開:2015年5月28日 エリアトップへ

つるみ元気塾 困窮世帯の学習支援 食卓囲み孤食予防も

教育

公開:2015年5月28日

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英語を教える学生ボランティア
英語を教える学生ボランティア

 生活困窮世帯などさまざまな家庭の事情を抱えた小中学生を支援している「つるみ元気塾(ほっとりんく)」=本町通=(須田洋平施設長)で、この春から中学校1・2年生を対象とした夜間学習生活支援「トワイライト・スタディ」がはじまった。

 ほっとりんくは、鶴見区こども青少年元気支援事業として、ヘルパー派遣などの福祉サービスを提供している特定非営利活動法人あしほ(野口幸子理事長)が、区の委託を受け運営している。食事や学校学習支援、地域のイベントへの参加など、子どもたちが将来にわたって生き抜く力を身につけられるよう支援してきた。

まるで「大家族」

 ほっとりんくの活動はこれまで日中のみだったが、学校に通っている子や部活動に所属する子も通えるよう、今年の4月から夜間学習を開始。学校の先生や教育相談員らに支援が必要と判断され、紹介のあった中学生が対象となっている。

 毎週火曜日の午後6時半から8時45分まで実施しており、鶴見大学の学生ボランティア3人が学習を指導。勉強終了後には希望者がボランティアらとともに食卓を囲み、夕食を食べる。

 「両親が共働きで温かいご飯を食べられないという孤食問題もある。食事は生きていく上で大きくウェートを占めている。食卓を囲む体験を提供してあげたい」と須田さんは夕食の団らんの重要性を説く。

 柱には、育ち盛りな子どもたちの背比べの跡も。楽しげに食卓を囲む子どもたちを見て、須田さんは「大家族みたい」とほほ笑む。

半数は不登校

 現在ほっとりんくに通っている5人の中学生のうち、半数は不登校。それでも楽しそうに通っているのは、学生ボランティアの存在が大きいという。「年が近い子が親身になって進路相談などに耳を傾けてくれている」と、学校に行けず悩みを抱える子をサポート。漫画の話になると兄弟のように盛り上がる。

 心を開く子どもたちを目の当たりにし、事業に手ごたえを感じている須田さん。運営にあたり、現在課題となっているのが活動資金の調達だという。「助成金をもらえず事業費0円でのスタートだった。寄付で賄っているが資金調達は大変」ともらす。

 「週1回では残り6日の生活状況がよく見えない。できれば週2回は開催したい」。須田さんは事業の充実へ意気込んでいる。

 現在、活動資金の寄付も募集している。寄付の窓口はほっとりんく【電話】717・9013。

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