「たまプラーザ テラス」の総支配人に先月就任した 石川 哲也さん 荏田西在住 54歳
まちに寄り添い、共に歩む
○…現施設の前身「たまプラーザ東急SC(ショッピングセンター)」の総支配人から、みなとみらい勤務を経て、約8年ぶりに帰ってきた。「当時に比べると店舗数や敷地面積、売上も百貨店を含めて倍以上に増えた。光栄だが重責で身が引き締まる思い」。全館開業から5周年を迎え、約140店舗を持つグループ最大級の商業施設の指揮官として、新たなスタートを切る。
○…大田区で生まれ、後に鎌倉へ。中学は陸上部、高校では柔道部で汗を流した。大学時代、自宅で買い物ができる仕組み「ホームショッピング」に思いをはせ、「それを実現できるのはここかなと思った」と、東急百貨店に就職。日本橋や町田のほか、タイのバンコクなど海外赴任も経験した。38歳で出向を経て転籍し、たまプラテラスを運営する現・(株)東急モールズデベロップメントへ。十数年前には青葉台東急スクエアでも勤務。特別な縁を感じる青葉区で、「イベントやお祭りが盛んなので、まち全体で共有して一緒に成長したい」と瞳を輝かせる。
○…田園都市線沿線の中でも、人口や駅の乗降者数が増加するまちだからこそ、「たまプラテラスは地元からの期待が大きい」と語気を強める。前身のSC勤務時代、新年の売り出しをしたときのこと。当時ブームだった福袋を用意したところ、開店前から屋外に大行列ができ、一般の来店客も巻き込んでしまいクレームを受けた。「お客様からその場で直接お叱りの言葉をいただいた」。後に入り口を増やし、開店時間を早めるなど運営面で改善が進められた。「どれだけきめ細かくお応えできるか」。日々寄せられるさまざまな意見に、一つずつ真摯に向き合う。
○…青葉区に住んで5年目だが、たまプラテラスは以前から常連客だ。今は妻と4歳の娘を連れて、子ども向けの店舗によく足を運ぶ。休日はゴルフを楽しみ、練習場に行くのも娘と一緒。「いつか一緒にコースを回れたら」と白い歯を見せた。
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