青葉台連合自治会の会長に就任した 斉藤 秀樹さん 若草台在住 84歳
自分なりに自然体で
○...20年以上、青葉台連合自治会の会長を務めてきた山川英子氏の突然の逝去。そのわずか1週間後の総会で、人事に関して役員に一任することを議決。7人の役員で話し合った結果、同連合自治会で10年以上役員を歴任した経験を請われ、新たな旗振り役に推薦された。まさに「青天の霹靂」だったが、「誰かがやらなければならないなら、自分が引き受けるべきかなと。自分なりのことしかできませんけど」と穏やかにほほ笑む。
○...65歳で専門商社を退職後、「何をして生きていくか」を考えた時、初めて地域に目を向けた。「自宅近くの公園でお祭りをしていたことも知らなかった」と苦笑するが、持ち回りで若草台自治会の班長になると、合わせて副会長にも就任。67歳で会長になり、現在まで続けている。「地域に知り合いが増え、それぞれの性格も見えてくる。どうすれば街がより良くなるのか、学べるのが面白い」。今では祭りのポスターも自らが手掛けているそうだ。
○...若い頃から登山が趣味。高尾山や北岳など、2人の娘も交えてよく出かけた。定年後も海外旅行などを楽しんでいたが、妻に肺がんが見つかり療養生活に。一年以上の入院を経て帰らぬ人となった。「自治会活動を始めた際も一緒に寄り添い、心配しながら背中を押してくれた。感謝しかない」と懐かしむ。
○...クラシック好きで年間10回ほどコンサートに足を運ぶ。定年後には鎌倉彫も新たに始めた。「健康のためには体と頭に刺激を与えないとね」と笑う。いわく、自治会活動もその一環。特別なことをしている感覚はない。「周囲の協力がなければ何もできない。各自治会長が動きやすくなるよう、行政とのつなぎ役に努めていきたい」。大役にも自然体で臨む。
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