4月に子育て情報サイトを開設した子育て支援団体「こまちぷらす」の代表 森 祐美子さん 平戸在住 30歳
母も「暮らすを楽しむ」
○…ホームページ「こまちばこ」を開くと、子育てイベント情報が、開催月や開催地域、内容別に調べられる。地域子育て支援拠点「とっとの芽」に置かれているチラシの情報をデータ化し、すぐに目的のイベントにたどりつけるようにした。開設から1カ月。子育て支援団体や親子サークルから掲載依頼があるなど、少しずつだが反響が出始めている。5歳になる長女が生まれた時から必要だと思っていたサービスだけに、実現した喜びはひとしおだ。
○…「うまくマッチングされていないのでは」。東戸塚の親子サークル「ひらひらクラブ」でコーディネーターを務めたことで、子育てイベントを知るのが難しいと同じ思いを抱く母親がいることを知った。また、とっとの芽の開所に携わり、子育て支援者側も情報を提供したいのだと気付いた。両者をうまくつなげるにはどうしたらいいか。問題意識を深めていったことが、同団体の設立につながった。
○…慶応義塾大学在学時に、新潟県小出郷地域(現魚沼市)で街づくりに取り組む学生団体を設立。卒業後はトヨタ自動車に入社し、営業に奔走した。活発な印象だが、「そんな、代表の器じゃありません」。子どものころは引っ込み思案だったという。街づくりも最初は研究対象に過ぎなかったが、現地の人との出会いが転機だった。「青臭い」学生の企画を真剣に、楽しそうに聞き、「じゃ、やってみよっか」。行政や商店など様々な人と意見を交わし、新しいものを生み出す楽しさにのめり込んでいった。
○…長女と3歳の長男を育てながらの活動。大学時代に出会った6歳上の夫は理解してくれている。子どもも、自ら料理を手伝うなど助けてくれる。「子どもに愛情を注ぐことに加えて、母が『暮らすを楽しむ』ことが必要」。先々には、東戸塚に地域の交流カフェを作りたいと展望を語る。身ぶり手ぶりを交え、熱っぽく語る様には、物静かな少女の姿はなかった。
|
<PR>
|
<PR>
4月18日