戸塚区連合町内会自治会連絡会の会長に就任した 常盤 欣二さん 品濃町在住 71歳
必要なのは郷土愛のみ
○…東日本大震災発生後、その存在意義があらためて見直されている地域コミュニティー。そんな人と人との絆を育む場であり、戸塚区に17ある地区連合町内会の代表で構成される区連合町内会自治会連絡会の会長に就任した。その重要な任務は地域と行政の橋渡し。一方で、「各地区のつながりを活発にし、『連絡会』という名のとおりの組織にしたい。困りごとや活動内容も地域性があるけれど、互いに”良いとこどり”できたら」と抱負を語る。
○…「昔は品濃白旗神社で相撲をとり、モチノキに登って遊んだ」。生まれ育った品濃町にはかつて、川にヤマメが泳ぐ、のどかな田園風景が広がっていた。あれから半世紀。今は辺りに高層マンション群が林立し、子どものころ見た風景は一変した。近くの百貨店を歩いては、モダンな空間に「本当にここが品濃町か」と目を見張り、東戸塚駅前の放置自転車に頭を悩ます。だが、故郷は故郷。街路樹が整然と並ぶ道路が整備され、様変わりした品濃町が「良い街だね」と言われるのが誇りだ。それでも、「夢で見る品濃町は、どういうわけか昔のままなんだよなあ」。
○…会長の充て職として兼務する役職多数。「大好きなゴルフに行く機会が減ってしまうのが一番心配」と、自宅のバルコニーで家庭菜園に励む日々。「ネギ、ルッコラ、サツマイモ。プランターでも育つんだよ」。実家が農家で、物心ついたころから作業を手伝った経験が趣味に生きている。
○…自治会町内会の魅力を、「人と人が巡りあい、様々な連携が構築されること」と語り、「飲み会も増えちゃうけど」と愉快そうに笑うが、加入率が伸び悩む地域があるのも事実。「役員を任されるかもしれないことに抵抗感があるのだろう。たとえばスポーツなど自分の得意分野を生かし、活動内容にあわせて参加できる仕組みにすればもっと気楽な組織になるはず」。時代にあわせた柔軟な姿勢で、新しい風を吹き込む。
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4月18日