「ふらっとステーション・とつか」を運営するNPO法人の理事長を務める 有賀 美代さん 戸塚町在住 79歳
区民力で地域を豊かに
○…「ふらっとステーション・とつか」は、マンションの一室を活用したコミュニティスペース。名称には、バリアフリーや利用者同士の対等で垣根のない関係づくりといった意味も込められている。施設を運営するNPO法人くみんネットワークとつかの理事長として開所に向けた企画・調整を進めてきた。「協力してくださった皆さんの力があってこそ。民設民営のスペースとして『地域づくりに寄与する』という(NPO法人の)指針に沿った役割を果たしていきたい」
○…愛媛県生まれ。「内気で内向的だったのよ」と振り返る子どものころから周囲に流されることが嫌いで、自分で見て聞いたことを大切にしてきた。夫の仕事の関係で大阪や名古屋に住み、1992年に戸塚区へ。一番のお気に入りだった商店街の雰囲気は再開発で様変わりしたが、「デッキでつながった戸塚駅の東と西。交流が進むことで住人が楽しめるようになれば」と考えは常に前向き。
○…移り住む度に、それぞれの街で地域活動に携わってきた。家庭教育や女性の生き方、精神障害者支援に関するものなど、何にでも積極的に取り組んだ。「知識を得ることが目的ではなく、学んだことを地域に還元することが、よりよい街づくりにつながり、自分自身の成長にもなる」。社会福祉法人横浜市戸塚区社会福祉協議会の会長も務めるなど、地域活動にまい進する日々。それを支えるのは、家事や買い物が好きで、料理が上手という夫の存在だ。「(地域活動を)続けられるのは夫のおかげ」
○…同NPO法人は、とつか区民活動センターや区総合庁舎の情報コーナーも運営する。多くの区民が集い、市民活動やボランティア等を通して「育ち合う」。つまり個人の知識を皆で共有することで「区民力」が向上し、地域課題に対応していく力になると信じている。その先に見据えるのは、より豊かになった戸塚の街の姿にほかならない。
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4月18日