カローリングの会の代表を務める 中島 秋男さん 名瀬町在住 73歳
情熱の放出、会社から地域へ
○…平昌五輪で日本女子チームの「そだねー」のフレーズと共に一気に知名度を上げたカーリング。これをルールはほぼそのままに氷上から室内で行えるよう考案された「カローリング」の会を名瀬地域ケアプラザ内に立ち上げた。「地域住民、会員間の親睦を深めると同時に、認知症の予防になれば」。飾り気なく語る姿から温かな人柄が伝わってくる。
○…70歳の声を聞いたとき、市が勧める「ウォーキングポイント」のポイントを貯める機器が設置されている同ケアプラザに頻繁に顔を出すようになる。職員から「運動教室に参加してみません?」と誘われたことが、現在の活動の始まり。持ち前のチャレンジ精神を直ぐに発揮、地域の男性なら誰でも参加できる「おやじ達のたまり場」に携わり、ここを母体にカローリングもスタートさせた。「迷ったら進めを信条に生きてきた。いまも常に同じ気持ち」
○…岐阜県生まれ。小学校に上がる前に両親を相次いで病で失う。厳しい経済状況の中、父親替わりとなったのが長兄で、物心両面で支えてくれた。「私の恩人です」。高校卒業後、区内の日立製作所に就職し、テレビの設計・開発者としての道を歩み始める。その後も新事業開発、子会社での人材育成や営業なども経験。自他ともに認める“会社人間”だった。それを支え続けたのが妻だ。「家計の切り盛りから子育てまでまかせることができた。感謝でいっぱい」と目を細める。
○…「カローリングは体の不自由な方、老若男女関係なく楽しめる」とその魅力を語る。応援し合うことで自然に会話も生まれるという。「定年退職をした方など、まず気軽に体験してみてほしい。楽しいですよ」。地域の縁の下の力持ちとして今後も走り続ける。
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4月18日