20周年を迎えた「戸塚区民吹奏楽団」の団長を務める 日達(ひたち) 俊雄さん 戸塚町在住 37歳
「ホルン」のような団長に
○…20周年を迎えた戸塚区民吹奏楽団(TKB)で団長を務め、約40人をまとめる。区内を中心に定期演奏会をはじめ、介護施設や地域の祭りなどで活動する。吹奏楽を知らない人でも聴きやすく、楽しんでもらうことがモットー。「親しみのある楽曲を中心に演奏している。クラシックからポップスまで、ジャンルの幅広さがTKBの一番の魅力」と語る。
○…団長を務めるようになったのは、約2年前。「団員を不安にさせたりすると、演奏会が失敗してしまう。そうならないよう自分が周りを引っ張っていくことを意識しています」。しかし初めの頃は人前で話すのが苦手で、手足が震えていた。「年齢が上の人に指示をするのも嫌でした」と苦笑いする。楽団内での担当はホルン。「ホルンは他の金管楽器に比べ、広い音域をコントロールすることが求められる。主役にも、縁の下の力持ちにもなれることが魅力。ホルンのような団長になれたら」
○…吹奏楽を始めたのは、小学5年生。2歳年上の兄に憧れ、同じトランペットを吹いていた時期も。その後「吹奏楽の強い学校に進学したい」と港北区の強豪、新羽高校に進学。東関東大会での金賞を目標に、練習に没頭した。「1年生で金賞を受賞したにも関わらず、2年生の時に地区大会で敗退。それが悔しくて練習に励んだ。翌年も大会出場は叶わなかったが、必死で練習した日々は忘れられない」と語る。
○…TKBの活動は介護職員の仕事との両立で、「大変ですが家族の理解があるからこそ」と感謝の思いを語る。そんな父の姿を見て、10歳の長男は「中学に行ったらトランペットを吹きたい」と宣言。「8歳の長女も『将来パパと同じステージに立ちたい』と言ってくれるように。3人で演奏するのが夢ですね」と目を細めた。
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4月18日