神奈川ギター協会委員長に就任した 西本 悦子さん 品濃町在住 70歳
ギターで明るく自分を表現
○…神奈川県内で講師や演奏活動を行うクラシックギタリスト、110人が所属する神奈川ギター協会。新人発掘のオーディションやコンサートなどを開催している。同協会の初代委員長である奥田紘正氏に師事。「彼は業界内のコミュニケーションをより活発にしようと動いていた。今回私も同じ役割を果たせていけたら」
○…普段はギター教室の講師として、幅広い年代約60人の生徒を教える。「不器用な人がコツコツと練習を続け、人前で曲を披露できるようになる瞬間に立ち会えた時は、本当に感動します」。それが指導者のだいご味だと目を細める。ギターを始めたのは12歳の時。映画「禁じられた遊び」のテーマ曲「愛のロマンス」に衝撃を受けてから。「切ない音色が、心の琴線に触れたのは鮮明に覚えています。今では明るい曲が好きですけどね」
○…東京都生まれ。幼少期は家でピアノを弾いたり、きょうだいと一緒に歌ったり。音楽に触れるうちに自然と教える立場を目指すように。「子供の頃は極度の恥ずかしがり屋で、消極的な性格だった私でも、音楽を通してなら自分を表現できたことが嬉しかった」。大学では幅を広げるため声楽科に入学し、それまで独学だったギターは、在学中並行して本格的に指導を受ける。卒業後は自宅と大学でギターを教えてきた。「生徒さんと向き合うことで自分の欠点も見直せるようになった」と振り返る。
○…クラシックギターの音色を自身の性格と重ね合わせる。「素朴で裏表のないところが似ている気がする」と顔をほころばせる。今後の目標を「技術面はもちろん、心の部分を表現し、人を惹きつけるような演奏の大切さを伝えていきたい。自分もまだまだなので精進します」と位置づけた。
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4月18日