3月22日付で戸塚警察署長に就任した 伊藤 博之さん 矢部町在住 58歳
「育てられた町に恩返しを」
○…「育てられた町に恩返ししたい」と初の署長職に意気込む。19歳で警察官として初めて配属されたのも、戸塚警察署。「駆け出しの警官としてこの町で、がむしゃらにたくさんのことを学んだ」と懐かしむ。「安全・安心な町にするためには、署員それぞれが持つ能力を最大限に発揮する必要がある」と話し、トップとして部下が萎縮せず気持ちよく働ける環境づくりにまい進する。
○…警察官を志したのは、高校生のころ。学校を訪れた県警の採用担当者の話を聞き、「人を助ける仕事」に自然と意欲が湧いた。2年間、戸塚警察署で交番勤務をした後は川崎警察署へ。同時に関東管区機動隊として、首都圏近郊の治安維持に貢献。御巣鷹山日航機事故や東京サミットへの派遣など激動の日々を送った。これまで関わった業務の大半が市民の生活を守る役割で、本部では防犯カメラの設置や”青パト”の登録促進に携わった。「地道に目標を達成し、犯罪抑止の効果につながったときはうれしい」
○…「なんでもやってみたくなる性格」と話し、若い頃にはスキーや
スキューバダイビングを楽しんでいたとか。50歳になって始めた富士登山も年に1、2度楽しんでいる。署長に就任した現在は、官舎で人生初の1人暮らし。「家族のありがたみが身に染みます」。休みの日や仕事終わりには、体力増進のため区内を毎回違うコースで散歩。「駅前は40年前と比べずいぶん変わって驚いた」とほほえむ。
○…区内の特殊詐欺の多さを危惧し、特に今年に入って急増する還付金詐欺の被害防止は急務となる。「犯罪抑止も交通事故防止も、区民の方の協力なしでは成し遂げられない」と力を込め、「よろしくお願いします」と協力を求める。
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4月18日