横浜市学校保健大会で表彰された、東汲沢小学校ひぐみ学援隊の隊長を務める 石橋 重則さん 汲沢在住 72歳
「ひぐみっ子」のために
○…東汲沢小学校児童の登下校時の見守りを長年にわたり続けてきたことが評価された。10年間ほど、交通事故0の実績を上げているほか、危険箇所の改善提案も行っている。「隊員、住民の皆さんの努力の結晶。『ひぐみ』(東汲沢小の略称)の子どもたちのために活動を続けてこられて良かったよ」。一見こわもての雰囲気だが、実は正反対の優しい人柄がにじみ出る。
○…2008年、地域の声をきっかけに発足した同隊。犬の散歩時に見守りをする「わんわんパトロール」を含め、現在、約50人が所属する。児童が無事に学校に、家にたどり着けるよう、横断歩道や見通しの悪い道路などで細心の注意を払う。もう一方で大切にしているのは、隊員の体調管理。「無理のない範囲で参加してもらっている。夏の盛りの時期は朝でも熱中症の危険があるからね」。シニア層が多いことから健康面への気配りも怠らない。
○…福岡県出身。定年まで勤め上げた東芝に就職するため上京した。結婚後、30代前半で汲沢に新居を設け移住。製造技術者として腕を振るった現役時代は出張も多く、猛烈に仕事に励んだ。町内会活動も熱心に取組み、野球少年だったことから、会長を務める平台町内会のソフトボールチームでヘッドコーチも。「家のこと、子育ては女房に任せっきりだった。頭が上がらないよ」
○…「ひぐみ学援隊」を定年退職した人だけでなく、保護者にも加入してほしいと願う。「幅広い世代の活動への参加が地域を厚くするんだ」。自身はいずれ後進に道を譲り、それでも見守りを続けていくという。「子どもたちから『ありがとう!』とあいさつされるのは、本当に嬉しい」。穏やかな笑顔を見せてくれた。
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4月18日