名瀬地域ケアプラザでクリスマスコンサートを開く、バイオリンアマチュア奏者 金澤 洋さん 名瀬町在住 80歳
「演奏する場があってこそ」
○…名瀬町在住45年、バイオリン経験70年超のアマチュア奏者が12月、名瀬地域ケアプラザの大ホールでクリスマスコンサートを開く。誰もが知る名曲のほか「思わず口ずさんでしまう」という日本の唱歌をオーケストラBGMに乗せて奏でる。「人様に聞かせるほどのものでは」と謙遜しながら、「バイオリンの純粋な音色を通じて、地域の方が幸せな気持ちになってもらえれば」。
○…父親の影響から7歳でバイオリンを手にし、本格的に演奏にとりつかれたのは大学生のころ。「友達とハーモニーを合わせるのが何よりも面白くて」と振り返り、慶應義塾大学のオーケストラではコンサートマスターと団長を歴任。第一勧業銀行に就職後もその楽しさが忘れられず、現在のみずほフィルハーモニーの前身となるオーケストラを設立。現役を退いた今も小規模のシニアオケの代表やチャリティーコンサートを企画するなど、精力的に音楽活動に取り組んでいる。
○…東京生まれ逗子育ち。県内に家を建てようと出会ったのが現在の住まい。みずほ銀行の戸塚支店で初めて支店長を任された縁もあり、東戸塚駅の開業前だったことから「ポンコツの車で妻に戸塚駅まで送ってもらっていた」と懐かしそうに笑う。一方で”猛烈サラリーマン”のため地域との関わりは一切なく、そのデビューは定年退職後に妻に勧められて就いた自治会の副会長職から。「これで顔なじみができてよかった。総会で演奏したのはいい思い出」
○…このコロナ禍で予定していたコンサートが中止に。そうした中で声がかかった今回、「やっぱり演奏する場があってこそ」と喜びを口にする。「だれかに演奏を聴いてもらい、拍手をされるだけでうれしいもの。あと10年は続けたいね」
|
<PR>
|
<PR>
4月18日