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南区版 公開:2019年1月1日 エリアトップへ

活動報告 国・県・市の連携強化を 市議 渋谷たけし・ 県議 新堀ふみあきが対談

公開:2019年1月1日

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 2019年の幕が開けました。天皇陛下のご退位という大きな節目を前に、南区で活動する市会議員・渋谷たけしと県議会議員・新堀ふみあきがそれぞれの議員活動を振り返りながら、南区、横浜市、神奈川県、そして日本について語り合いました。2人は国・県・市が連携を図り、取り組みを進めることが大事だと主張しました。(企画・制作=渋谷たけし事務所・新堀ふみあき事務所)

考えたことを形に

 渋谷 新堀さんは前回の県議選(15年)で初当選し、間もなく1期目を終えますが、県会議員として活動し、率直にどんな感想をお持ちですか。

 新堀 当初は「あまり肩に力を入れず、サラリーマン時代と変わらずに自分らしく…」などと考えていたのですが、議会活動を通して、県民の皆様の代表として、税金の担い手として仕事に取り組んでいく立場だということを強く感じました。前半の2年間は、自分が感じたこと、考えたことをなかなか形にすることができませんでしたが、後半は実現できた取り組みも出てきました。

 渋谷 私もすが義偉官房長官の秘書を12年経験してから、07年の市議選に出馬したので、政治の世界を少しは分かっているつもりでしたが、市議となると全く別の世界でした。新堀さんの取り組みでどのようなものが形になりましたか。

 新堀 県の所管である崖地対策や警察の管轄である横断歩道や信号の設置などの交通安全対策に関し、区民の皆様からいただいた声や要望を実現できるように動きました。また、17年の県議会定例会の一般質問で「南区に隣接する米軍根岸住宅地区の早期返還を目指すべき」と訴えましたが、このほど、日米で協議を始めることが決まりました。今後も県を通じて国にしっかりと情報提供を求め、跡地利用についても議論を深めたいと思います。

 渋谷 根岸住宅返還は、すが官房長官も「返還へ向けた手続きや建物の撤去を含め、3年程度で完了したい」と発言しており、21年度中に返還が完了する見通しです。

官民連携の橋渡し

 渋谷 これから、どのようなことに取り組んでいきたいですか。

 新堀 県議会議員ですので、県全体のことを考えなければいけません。その中で、観光客が減少している三浦半島の先端にある城ケ島を新たな観光の目玉にしようと、県が三浦市、京急電鉄、地元と連携して観光振興策を進めています。今後、「城ケ島京急ホテル」の建て替えや城ケ島大橋の無料化などを予定しています。私はサラリーマン時代、京急グループの広告代理店に勤めていたので、その経験を生かして、官民連携の橋渡し役になれればと思っています。

 渋谷 新堀さんはサラリーマン時代から縁が深かった弘明寺商店街や周辺の活性化でも活躍されていますね。

 新堀 生まれ育ったふるさと「弘明寺」に少しでも恩返しができればと思い、15年冬から「桜の花イルミネーション」を商店街や弘明寺観音と協力して行い、民間企業や県からの支援を得ることが実現しました。

災害に強い南区を

 新堀 渋谷さんはこの4年間を振り返っていかがですか。

 渋谷 新堀さんからも話があった崖地対策は、南区でも対策が課題です。「七つの丘」に代表されるように、南区は山坂や細い路地が多く、災害時に消火、救急活動や避難が遅れてしまう場所があります。災害に強い南区を作るための取り組みを進めています。

 新堀 渋谷さんは毎年、東日本大震災の被災地復興を目的に大岡はらっぱで「B級グルメまつり」を開いていますね。私も毎年参加させていただいていますが、とても盛り上がる行事です。

 渋谷 「3・11」から間もなく8年が経過しますが、復興は進んでおらず、東北に元気を取り戻してもらおうと、被災地の名産を味わえるまつりを企画しました。毎年、5千人以上の方に来ていただき、売上金や会場で集めた募金を毎年、気仙沼のボランティア団体に寄付しています。被災地を訪れるたびに、大災害は、他人事ではなく、横浜でも万が一の場合への対策を常に備え、災害に強いまちづくりを進めようと決意を新たにします。

勇気を持って新たなチャレンジ

 新堀 これからの横浜の課題と対策をどのように考えていますか。

 渋谷 横浜は今年をピークに人口減少社会に突入します。少子高齢化が進行する中、人口が減り続ければ、横浜の経済は年々、縮んでいくことは明らかです。経済を活性化し、税収を上げなければ、医療・福祉・教育・環境など、日常生活で大切なものにも取り組めません。大きな時代の転換期にあたり、未来の横浜のため、勇気を持って新たなチャレンジを始めなければなりません。

観光客呼ぶまちづくり

 新堀 どんなチャレンジが必要ですか。

 渋谷 みなとみらいでは、2万人収容の世界最大の音楽専門ホールが作られます。パシフィコ横浜などともに、「音楽とMICE(マイス)」をテーマにしたまちづくりを進めるべきです。また、批判はあるものの、統合型リゾート施設「IR」を誘致し、山下ふ頭に世界中から多くの観光客を呼べる「エンターテインメントとインバウンド」を軸にしたまちづくりを行うべきと考えます。

 新堀 今年はラグビーワールドカップが横浜で、来年は東京五輪・パラリンピックが横浜市内、県内の江の島などであり、県と市が連携し、機運を高めたいです。

 渋谷 五輪で野球・ソフトボールの会場となる横浜スタジアムでは、観客席を6千席増やす工事が進んでいます。22年に関東学院大学がキャンパスを関内駅そばに移転させる予定で、関内地区で「スポーツと若者」をテーマにしたまちづくりを展開すべきです。

 新堀 南区の課題についてはいかがですか。

 渋谷 区民の関心事である、旧南区庁舎跡地の活用方法は、今年秋にも決まります。市や区に随時、情報提供するように求めていきます。

 新堀 渋谷さんの話を聞いて、改めて国・県・市が力を合わせて取り組んでいくことの重要性を感じました。

 渋谷 国はすが義偉官房長官、県は新堀ふみあきさん、市は渋谷たけしが政治を前へ進められるよう、連携を強化して頑張っていきます。

横浜市会議員 渋谷 たけし

横浜市南区宮元町3-44 ヨコハマM&Mビル2F

TEL:045-730-6155

https://takeshi-shibuya.jimdo.com/

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