組替動議を提出 市政報告 市民の暮らし守る施策に予算を 日本共産党横浜市会議員団 あらき 由美子
給食費など値上げ阻止へ
日本共産党は、3月23日の市会第1回定例会最終日に、国保料、給食費などの値上げを止める予算にするため、組替動議を提出しました。
組み替えの内容は、貧困対策の拡充と市民負担軽減を図るために【1】就学援助認定基準を2013年度基準に戻して拡充する【2】低所得世帯向けの高校奨学金制度を創設する【3】低所得の高齢者向け市営住宅の直接建設をする【4】小学校給食費の値上げを中止する【5】国民健康保険料と介護保険料の値上げをしない――というものです。
財源は捻出可能
これらを実現するための財源はあります。【1】高島駅北地区開発事業と横浜駅きた西口鶴屋地区市街地再開発事業の凍結【2】IR等検討費、議員の海外視察費・費用弁償、都心臨海部への連節バス導入事業費の全額カット【3】横浜高速鉄道株式会社貸付金・桜木町新改札口設置事業費・子安小学校移転整備用地の賃借料を各々半額カットする――ことで捻出できると提案しました。
市街地再開発事業は、特定企業の私的事業であり、税金を投入する理由はありません。半額カットする事業は、東急・JR東日本・三菱地所への「思いやり予算」であり、カットには合理性があります。
市営住宅の増設を
横浜市には、6畳の部屋をベニヤ板で仕切った3畳一間という非人間的な環境の無料低額宿泊施設を「終の棲家」として暮らす人が、1万人もいます。市営住宅の申し込みは年2回で、当選するまでに平均で3年以上もかかっています。市営住宅の建設を進めるべきと強く求めました。
国保料引き下げを
引き上げられる国民健康保険料は、国民健康保険事業費会計歳出予算のうち、基金積立金46億円の中から18億円を保険料引き下げに回せば、平均保険料を前年度並みにできます。
介護保険料も引き下げ
介護保険料は、介護保険事業費会計歳入予算のうち、前期の黒字分全額を繰り入れれば、収入の低い高齢者の介護保険料を、前年度並みにすることができます。
この予算組替動議は採決の結果、日本共産党議員9人と無所属議員1人の賛成のみで否決となりました。
また、「横浜市平和事業の推進に関する条例」を共産党市議団として提案し、次回定例会まで継続審査となっています。
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