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保土ケ谷区版 公開:2018年10月18日 エリアトップへ

初音丘学園 「不要な携帯電話、提供を」 金を抽出し五輪メダルに

社会

公開:2018年10月18日

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両園に設置されている回収ボックス
両園に設置されている回収ボックス

 開幕まで2年を切った2020東京五輪・パラリンピックの入賞メダルを作る全国的な取り組み「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に区内で2つの幼稚園を運営している学校法人初音丘学園(渡邉眞一理事長)が協力している。園内に回収箱を設置し家庭などで不要になった携帯電話やスマートフォン、タブレットの提供を呼びかけている。

 「都市鉱山」とはごみとして廃棄される家電製品に使われている有効な資源の事をいう。過去にもメダルの原材料の一部としてリサイクル金属が含まれた例はあるが、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会では東京大会で選手たちに贈られる全てのメダルを「リサイクルメダル」とする方針を示している。

 携帯電話1台からは0・03グラムほどの金を抽出することができる。メダル1個を制作するには200台の携帯電話が必要となる。東京大会では金、銀、銅あわせて約5千個のメダルが必要で、これら全てをリサイクル金属で賄うには、最低でも500万台の携帯電話が必要となる。

 同学園では2014年には玩具や文房具などのプラスチック製品を集め再利用する動きや、携帯電話の回収を進めるなど、子どもたちに環境に貢献している意識を啓発する取り組みを以前から進めている。

 今回の動きもこういった取り組みの一環で、自宅や近所の住民らから集めた不要な携帯電話を手にした子どもたちの姿が数多くみられる。2年前に園児に呼びかけた際には約400台の携帯電話が集まり2つのサンプルメダルが完成した。「使わなくなった携帯電話がオリンピックのメダルに生まれ変わる。子どもたちにとっては夢のような話」と渡邉理事長は話す。

地域住民の提供も受付

 回収箱は初音丘幼稚園(初音ケ丘42の2【電話】045・331・3377)とスカイハイツ幼稚園(天王町2の50の1【電話】045・335・6001)に設置されている。園関係者以外の地域住民からの提供も受け付けており、渡邉理事長は「不要となった携帯電話やスマートフォンなどがあればお持ちいただき、この環境活動に携わっていただければ」と話している。

小型家電回収箱は区内に4カ所

 両園のほかにも区内では区役所、西谷地区センター、資源循環局保土ケ谷事務所、イオン天王町店の4カ所にも回収箱が設置されており、携帯電話やスマートフォン以外の小型家電の回収も受け付けている。

 問合せは市資源循環局業務課【電話】045・671・3819。

金属を抽出し作ったメダル
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