東宝タクシー(株)(大野清一代表取締役)=本社・鶴見中央=が11月16日、運営する子育てタクシーで陣痛時の登録が増えていることなどから、区内とわ助産院の指導の下、陣痛送迎研修会を行った。
子育てタクシーは、子育て中の人にも安心してタクシーを利用してもらおうと、全国子育てタクシー協会が展開する事業。研修を受けた専門の運転手が、乳幼児の親子連れや妊婦などに対し送迎を行うサービスだ。同社では09年8月から導入し、現在は配車の10本に1本が子育てタクシーと好評を得ている。
今回の研修会は、市内外で子育て支援に取り組むNPO法人まんまの仲介により実現。運行開始後もサービス向上のため、区内子育て支援団体やヘビーユーザーを招いての意見交換などを行ってきたが、出産施設の指導を受けるのは初めて。大野慶太専務は「定着してきたが現場では様々なケースがある。利用者のためはもちろん、ドライバーの不安解消も目的」と話す。
場面想定も
研修会には、港北区のサンタクシー(株)の子育てドライバーも参加。講師の山本年映院長が、初産と2回目の違いや、陣痛の間隔での出産の近さなど妊産婦搬送時の注意点を説明した。タクシー内で出産したケースも出され、参加したドライバーからは「初めてかどうか聞く方がよいのか?」「やってほしくないことは?」など多くの質問が飛んだ。
また、破水したときや陣痛が強いときなど、実際の場面を想定しシミュレーションも実施。山本院長は「付き添いがいなければ運転手さんが頼り。利用者も頼りにしている部分があるはず」とエールを送っていた。
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