曹洞宗の二大本山である總持寺と永平寺=福井県=が共同で進める「復興祈願桜プロジェクト」の一環として、7月7日、總持寺の境内に江戸彼岸桜の苗が植えられた。苗は總持寺で育てられたあと、被災寺院に送られる。
このプロジェクトは、總持寺で1年間育てた苗を、希望する被災寺院に贈るというもの。希望寺院を募る事務を永平寺が担う。東日本大震災に関して、大本山同士が協力して一事業を行うのは初めてとなる。
原木は千年超
品種は、1000年以上咲くとされる江戸彼岸桜。苗は、日本さくらの会専門委員でもある山形県の金田聖夫さんが育苗したもの。この日は、370本が用意された。
金田さんは1999年、總持寺による千年の森構想の際、山形県白鷹町の瑞岩寺・菊地豊宗住職の紹介で境内に2本の江戸彼岸桜を植樹。今回、震災を受け、「復興支援を」と手を組んだ両本山が協力を依頼し実現した。植えられた苗の原木は、樹齢1300年を超えているという。
本山一丸で育成
植樹当日は、金田さんや菊地住職のほか、永平寺からも代表者3人が出席し法要が営まれた。法要の中で貫主・江川辰三禅師は、「本山一丸で育成し、被災地に送る。その日を楽しみにしている」と話した。
被災寺院は曹洞宗だけでも約1700に上るという。總持寺では今後も苗を増やし、「1400〜500本くらいは植えたい」としている。
乙川暎元監院老師は、「(桜)一本一本が被災地の勇気になってもらえれば。大事に育て思いを届けたい」と被災地に思いを寄せていた。
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