鶴見警察署管内の自転車盗発生件数が急増している。最新の数字となる今年1月から4月末現在で167件発生。昨年同時期と比べ32件増となっており、鶴見署は一層の注意を呼びかけている。
全体の25%
今年1月からの同署管内の自転車盗発生件数を月別にみると、1月・2月が33件で、いずれも昨年比プラス3件。3月が59件で同比プラス36件と急増し、4月単月で昨年比10件のマイナスだったものの、全体を押し上げた。
自転車盗を含む刑法犯認知件数は、4月末現在で679件。自転車盗は約25%を占め最多となっている。
今年は「分散型」
鶴見警察署生活安全課によると、今年の発生傾向は「分散型」と分析。昨年に顕著だった鶴見駅などの駅前中心ではなく、住宅街でも被害が出ているという。
同課は今年の傾向について、「駅前などで放置自転車対策が進み、以前よりも駅前に自転車が少なくなったため、バラつきがあるのではないか」と話す。
実際、町名別に発生状況をみると、統計をとる50地区のうち、発生がないのは11地区のみで、そのほとんどが海側の工場地帯。昨年発生がみられなかった地区でも増加している。
自宅でも被害
今年は発生場所についても特徴があり、マンションの駐輪場や自宅の敷地内でも盗難にあうケースが増えている。「自宅のそばや敷地内で安心するからか、無施錠のまま駐輪して盗まれる被害が多くなっている」と同課。「油断せずにロックをかけてほしい。2カ所かけるのが有効」という。
現在、同署では地域巡回などで注意を促すなど、減少に努めているが、「範囲が広いため、地域の協力が不可欠になる。一人ひとりが意識を高めてもらえれば」と呼びかけている。
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