二ツ池公園(仮称) 住民参加し利用法策定へ 16年開園へ検討会
2016年に公園として整備される予定の「二ツ池」。3年後の開園に向け、住民らが開園後の公園の利活用や環境保全などを考える第1回地域検討会が9月14日、駒岡地区センターで開かれた。
二ツ池は、駒岡1丁目と獅子ヶ谷1丁目の境で隣り合う駒岡池と獅子ヶ谷池の総称。二池で約2・5haあり、東京ドームのグラウンドの2倍の広さを持つ。
1596年から1970年までは農業用のため池として活用されていた。その後は手つかずのまま保存されていたが、市内でも有数の多様な生物が生息することなどから、市は09年に景観や環境を活かした公園として整備することを決定。住民との意見交換会などを重ね、12年までに基本計画・設計を策定している。
市内でも特殊な公園
基本計画・設計によると、公園面積は約2・9ha。獅子ヶ谷池の外周には柵を設けて生態系を保護する環境保全ゾーンとし、駒岡池には周辺を散策できるデッキを設ける。また、自然観察などができる広場ゾーンも整備する。
市の担当者は、「面積の大半を池が占める公園は市内でもあまりない。神奈川県内では二ツ池にしか生息しない生物などもいる。他の公園とは管理方法が異なる特殊な公園になる予定なので、管理は地域との協力が重要になる」と話す。
保全管理計画も
地域検討会は、地域と行政協働の公園管理を見据え実施。住民参加の検討会を通じて、地域住民が園内の清掃や見回りなどを行う仕組みや、利用ルール、利用と自然保護を両立するための保全管理計画などを作っていく予定だ。
第1回の検討会には、25人が参加。二ツ池の周辺住民や、池釣りの愛好家、二ツ池で自然観察会などを行っている「二ツ池プロジェクト」のメンバーなどが集まった。
検討会では、これまでの公園事業の進捗や開園までのスケジュールを確認。また、参加者同士の顔合わせとして、自分にとっての二ツ池をそれぞれ発表した。 参加者からは、「子どもたちに伝えていきたい場所」「今まで通り過ぎるだけの場所だったけれど、公園化が決まり、より身近な場所になった」などと声が聞かれ、二ツ池への思いを共有し合った。
また、「水質改善はどう進めていくのか」「現地に看板を立てて検討会の周知をしてほしい」など、参加者が積極的に意見を発言する場面もあった。
今後検討会は、今年度中に5回予定されている。公園の環境保全や安全、利活用などについて検討するほか、緑地などの事例見学会も実施する予定だ。
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