潮田中学校男子剣道部が、8月22日から秋田県で開催される第45回全国中学校剣道大会に出場する。県大会を無敗で勝ち上がり、史上初の5連覇達成と圧倒的な強さを見せた同部。県勢初となる全国連覇を目ざす。
女子の無念晴らす
男女ともに県大会決勝進出を果たした同部。しかし熱戦の末、惜しくも女子は優勝を逃していた。「女子の分まで思い切ってやってこい」。顧問の大塚陽介教諭の一言に、メンバーは燃えた。強豪を次々と倒し勢いに乗っていた保土ヶ谷中学校相手に、打たせない剣道で圧倒。副将戦で勝負を決め、終わってみれば大会通じて失点ゼロという圧巻の試合運びだった。
快挙達成に南波賢人副主将は「遠征のたびに車で送ってくれた保護者や先生、OBの先輩のおかげ」と感謝を忘れない。
頂点からリセット
神奈川県勢初となる全国制覇を達成し、歓喜に沸いた昨年。メンバー4人を残しての新チーム始動となったが、顧問の大塚教諭は「選手も変われば相手も変わる。リセットしてゼロからのスタートだった」と振り返る。
強豪校からのマークが厳しくなる中、OBを交えての連日のけいこで徹底的に鍛え上げた。重黒木祐介主将は「自分たちが一番けいこをやってきた自信がある」と胸を張る。
「前までは先輩に助けられていた。今度は後輩を助ける立場」。南波副主将が話すように、全国経験メンバーが率先して声をかけ、試合前は常にリラックス。普段通りの力を発揮できるよう心掛けてきた。
「出られなかった他校のためにも、連覇をねらって一戦一戦力を尽くしたい」。県勢初の連覇へ、同部一丸で戦い抜く。
重黒木主将は個人制覇
チームをまとめ上げてきた重黒木主将は、個人戦でも県大会を制した。8月9日に開催された関東大会も見事優勝。充実した状態で全国に挑む。
神奈川県勢で個人優勝は未だに達成できていない。重黒木主将は「大塚先生を信じて戦い抜きたい」と、初の個人優勝と全国連覇を見据えている。
大塚教諭は「機動力を活かして自分たちの剣道をしつつ、相手に打たせない展開になれば」と展望を語りながら期待を寄せた。
鶴見区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>