寺尾商和会(田中清会長)で開催されていた「夜店大会」が9月11日、馬場四丁目公園=馬場4の40=で15年ぶりに復活する。商店街の衰退などにより継続できなくなっていたが、地元に住む・芹澤直人さんらが再開を熱望。商和会結成65周年の節目に、地域団体なども多く参加し生まれ変わった新たな「夜店」が開催される。
商店街衰退で中止
寺尾商和会は、響橋周辺の商店が参加し1951年に発足。「夜店大会」は、発足30周年を記念し1981年に初めて実施。プロ歌手などを招いたショーなどが催され、以降毎年商店街周辺の私道などを利用し開催していた。
しかし、大型小売店を規制し、中小店の営業を保護していた法律の廃止などを背景にした商店街の弱体化や、会場確保の難しさなどから、夜店の歴史は途絶えた。田中会長は、「最盛期は約70いた会員は、現在は32に減少した。後継者不足などもあり、衰退が進んだ」と話す。
復活のきっかけとなったのは、馬場に住む芹澤直人さんの発案。芹澤さんは、結婚を機に鶴見に移住し、寺尾商和会野球クラブの助監督を務めている。夜店大会が開かれていた頃は当日の運営も手伝っていた。野球部を支援する商店街への恩返しの思いとともに、夜店の楽しかった記憶や中止されたショックが消えなかったという。「自治会などの地域の行事も、担い手の高齢化でなくなりつつある。いつかは再開したいと10年思い続けていた」と芹澤さんは話す。
「地元見直して」
かねてから田中会長に相談し、会場の目途がついたことから、この4月には寺尾地域ケアプラザなども参加する実行委員会を結成。偶然にも商和会結成65周年の節目に開催されることになった。
15年前までは、商店街の関係者が中心となって催しを用意していたが、今回は町内会や小学校おやじの会などが参加し、模擬店やビアガーデンを開く。「団体の垣根を越えた祭りになる。地元をもう一度見直し、楽しんでもらえたら」と田中会長は期待する。芹澤さんは、「毎年恒例の行事にしていきたい」と意気込んでいる。午後3時から7時半。雨天は18日に延期。
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