第19回統一地方選挙の横浜市議会議員選挙と神奈川県議会議員選挙の投開票が4月7日に行われ、鶴見区では、7議席を14人で争った市議選で、尾崎太氏(公明)が3期連続のトップ当選。定数3議席に6人が立候補した県議選では、川崎修平氏(自民)が2期連続の一番手となった。
自民3候補通る
前回の6人から一議席増となった市議選。現職5、元職1、新人8の計14人が立候補するという市内屈指の乱戦となる中、尾崎氏が前回から3期連続となるトップでの通過を果たした。
当選を決めた尾崎氏は「与えられた議席。4年間しっかりと仕事をこなしていく」と謝辞を述べ、「発達障がい児・者や性的少数者(LGBT)への支援計画など、訴えた政策を皆さんと力を合わせて取り組んでいきたい」と抱負を語った。
現職最多期数を誇る井上桜氏(無所属)は手堅く票をまとめ7期目。前回躍進の古谷靖彦氏(共産)も自公批判票の受け皿として3選を決めた。
保守層や女性層に訴えた東美智代氏(自民)、引退した父・一海氏の地盤を継いだ山田一誠氏(自民)はともに初当選。3人が顔を揃えた自民党で唯一の現職として戦った渡邊忠則氏(自民)は、これまでの実績を訴え4期目を勝ち取った。乱立する候補の中、最後の議席に滑り込んだのは、有村俊彦氏(立民)。3期目の議席を死守した。
次点は有村氏と票を分け合った小森克己氏(立民)。元小学校教諭で新人の青島正晴氏(無所属)は無党派層などに食い込むも届かず、前回次点に泣いた加藤正法氏(無所属)も、候補乱立の憂き目にあい票を伸ばせなかった。
地下鉄延伸を訴えた松本典子氏(国民)は支持を拡大できず、山本義隆氏(維新)も票をまとめきれなかった。
地域政党・あたらしい党から挑戦した柏原傑氏、元職で無所属の谷地伸次氏は及ばなかった。
3席目は233票差
現職3人に元職1人、新人2人が挑む構図となった県議選。川崎修平氏が、前回を5千票上回る3万2千票あまりを獲得して圧勝した。
日付が変わるころに当選確実の報に触れた川崎氏は、「(選挙期間の)9日間、支援者や仲間に支えられた。感謝しかない」とした上で、「身を引き締め、県民生活の向上、地方自治の発展に向け、県政で汗を流す」と2期目の決意を新たにした。
4期16年の実績を訴えた鈴木秀志氏(公明)は、前回を超える得票で5期目。深夜にまでもつれ込んだ3議席目の戦いは、233票差で、元川崎市議で市場富士見町出身の新人・爲谷義隆氏(立民)が奪取した。
2期目に挑んだ木佐木忠晶氏は、デッドヒートを勝ちきれず次点に沈んだ。元職として返り咲きを狙った榎並正剛氏(無所属)、新人の浅野和男氏(希望)は票を集めきれなかった。
投票率、少し回復
市・県で計20人が立った影響もあってか、区内投票率はともに前回よりも微増となったものの、市平均は下回った。
市は前回より0・82ポイント増の40・61%で、無投票の神奈川区を除く市内17区中14番目。県は0・8ポイント増の40・46%となり、無投票の市内4区を除く14区中13番目だった。
黒岩氏、圧勝で3選
同日行われた神奈川県知事選挙は、現職の黒岩祐治氏(64)が約225万票の圧倒的な支持を集め、新人の岸牧子氏(62)に大差を付けて3選を果たした。
選挙戦では、コミュニティ再生と健康寿命延伸などを訴え、街頭で有権者と一緒に笑顔の写真を撮ったり、ミニ集会を繰り返すなど、親しみやすさをアピールした。
当確を受け、黒岩氏は3期目について「人類が経験したことのない人生100歳時代を明るく迎えたい」と「笑い」を中心としたコミュニティづくりに力を尽くす考えを示した。
敗れた岸氏は「市民と共闘できたことはこれからの参院選につながるのではないか」と述べた。
同知事選の投票率は、過去最低の40・28%を記録。黒岩氏は「投票率を上げたいと駈けずり回ったが、力が及ばなかった」と話した。
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