鶴見区(森健二区長)は先ごろ、区内に点在する沖縄ゆかりの店舗などを紹介する「沖縄タウン鶴見マップ」を製作した。特化した形のマップは初の試み。区役所や地区センターなどで配布している。観光を通した地域経済活性化策として、鶴見の特色の一つ、「沖縄」をいかしたい考え。
鶴見区は、区内の観光資源を活用し、誘客や地域経済活性につなげる「千客万来つるみ」プロモーション事業を展開中だ。
マップは同事業の一環として作成。「区内外に対して『沖縄にゆかりが深い』と案内していながら、PRとして手渡せるものがない」と感じていた担当職員の発案で実現した。
製作にあたっては、鶴見沖縄県人会や鶴見ウチナー祭実行委員会などに協力を依頼。沖縄料理店や伝統芸能などについて聞き取ったという。
計32ページで、店舗編、スポット編、イベント編、芸能編とわけて掲載。料理店や物産店16店のほか、エイサーや三線など伝統芸能が習える場所などを写真付きで紹介している。
区は、「点在している鶴見の沖縄の魅力を面にした。興味をもってもらい、さらに別の観光の魅力にも広がっていけば」と期待している
サイズは、横10cm×縦21cmの長方形。ポケットにも入れられる手軽なものを意識した。部数は1万部で、区役所や地区センターなどで配布中だ。今後は掲載店などにも設置予定。区ホームページからも閲覧できる。
受け継ぐ本場の深み
京浜工業地帯の一角を担う鶴見区には、全国から多くの人が工場で働くために移住してきた歴史を持っている。
中でも沖縄出身者は多く、大きなコミュニティが形成されて現在にいたっている。そのため、県人会や芸能団体などが結成されており、「沖縄角力」など、現地でも珍しいとされる行事も実施されているほどだ。
マップはイベント時に配布を始めており、「評判が良く、沖縄パワーを改めて感じている」と区担当者。「長く沖縄出身者が暮らしてきた鶴見だからこそ感じられる『深み』がある。このマップで楽しんでもらえれば」と話している。
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